住宅・まちづくり・交通

2022年7月23日 (土)

天白渓の道路計画廃止と公園計画見直し――都市計画審議会で採択

 7月22日に開かれた名古屋市都市計画審議会では、天白区の天白渓地区(大坪学区)にかかわる二つの計画変更――都市計画道路「八事天白渓線」の廃止、東山公園計画の見直し――が案件になりました。この二つの計画変更は、地元住民が町内会ぐるみで要望し、私も議会質問で求めてきたものです。計画変更は全員一致で採択されました。

 私が天白渓地区の道路と公園計画の問題で、住民のみなさんと初めて懇談したのは、2009年6月に大坪学区で開いた「集い」でした。そこに参加した人たちが、住民運動組織を立ち上げ、やがて天白渓地区の3つの町内会ぐるみの運動に発展しました。私は、2012年11月議会と2016年9月議会の2度にわたって、八事天白渓線の廃止を求めて質問しました。住民運動を進めてき栗山知久さんは、『焔の群像Ⅱ』という愛知の住民運動団体の冊子の中で、2016年9月議会での私の本会議質問が、計画廃止に向けた「大きな力になった」と紹介してくれています。

 東山公園計画で立ち退き対象となった住民から、「樹林地を残しながら住み続けたい」という声が上がり、天白渓地区の3町内会が、市との交渉などを行ってきました。私は、2016年9月議会の本会議質問(写真)や都市消防委員会で公園計画の見直しを要求。宅地化が進んでいる区域は公園計画から削除されることになりました。しかし、今回の見直しでは、削除区域から外れる住宅が十数軒あります。私は都市計画審議会で、「公園整備の事業着手は相当先で、それまでには再度の見直しがありうる。その機会に今回外れた区域も削除を検討するべきだ。地域住民が分断されることなく、住み続けられるようにしてほしい」と求めました。

2022年3月22日 (火)

中部国際空港の2本目滑走路整備は急ぐ必要ない

 中部国際空港の2本目滑走路整備に向けて、中部国際空港株式会社への無利子貸付金が、名古屋市の予算に初めて計上されました。私は、市議会総務環境委員会でその問題点を質すとともに、本日の本会議での予算案にたいする反対討論の中で、以下のように反対理由に上げました。

 「中部国際空港将来構想検討会議」は昨年12月、第1段階として現在の誘導路を2027年度までに第二滑走路として整備し、第2段階として空港西側沖の埋め立て完了後に新たに滑走路を整備するという「将来構想」を発表しました。この2段階整備が構想されたのは、「空港沖の埋め立て完了を待っていたら15年先で、遅すぎる」というものですが、そんなに急ぐ必要はまったくありません。現在の滑走路の発着可能回数は13万回ですが、昨年度の実績は4万1千回余、今年度も1月までで4万2千回余と落ち込んでいます。

 しかも、コロナ禍による需要激減を踏まえた中部国際空港に特化した需要予測調査はなく、2027年度までに2本目滑走路が必要という根拠のある需要予測が示されていません。空港沖の埋め立てが始まりましたが、これは名古屋港の浚渫土砂を処分するためであり、埋め立て後の利用目的は、大規模地震で発生する「津波漂流物を一時保管する臨海緑地」の確保です。2本目滑走路整備のためではありません。

 「大規模改修のため」という理由が前面に持ち出されていますが、2本目を整備するかどうかの判断基準は、あくまでも需要のはずです。需要がないのに造ろうとするから、別の理由を持ち出さなければならなくなっているのです。

2022年2月 4日 (金)

受験シーズンにおける地下鉄内での痴漢対策を――名古屋市交通局に申し入れ

 日本共産党名古屋市議団と党愛知県委員会は2月4日、名古屋市交通局に対し、受験シーズンにおける痴漢加害の防止と被害者の救済を求めて申し入れを行いました。党県委員会の、すやま初美ジェンダー平等委員会責任者らが、勝野康成市交通局電車部長に要請し、懇談しました。

 最近はインターネットやSNSで受験生をねらった痴漢行為をあおる投稿もされています。名古屋市には全国からも受験のために多くの学生が訪れることから、名古屋市が痴漢加害を防止するアクションを起こすことは、たいへん重要です。申し入れでは、受験シーズンに痴漢加害を起こさせないために、駅員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回、音声によるアナウンスや電車内の動画、電光掲示板での痴漢の加害防止の呼びかけなどを行う◆痴漢被害が発生した場合には、遅刻せざるをえない状況に至った証明書などを発行する◆痴漢被害を含めて本人の責めによらない事由で遅れた場合は、救済措置の対象となるよう中学校、高等学校、大学、専門学校など関係機関に働きかける◆市営地下鉄の痴漢・盗撮被害の実態調査を行うことを求めました。

 勝野電車部長は、「鉄道警察隊からの要請を受けて、1月15・16日の大学入試共通テスト期間中に、駅構内や電車内でのスポット放送や旅客案内表示で痴漢防止の注意喚起を行った。2月1日から3月13日まで同様の注意喚起を行う」と応じました。市営地下鉄内で起きた痴漢や盗聴被害の件数は、交通局に通告があったものだけで、今年度(昨年12月末まで)は20件だったそうです。これは氷山の一角にすぎないでしょう。痴漢はもっとも身近な性暴力であり、性犯罪です。痴漢ゼロに向けた取り組みの強化が求められています。

20220204

2022年1月18日 (火)

相生山の道路――「折衷案」を検討するというが…

 来年度の市予算案には、相生山の道路=弥富相生山線に関して、「折衷案の検討」などの予算が計上される予定です。折衷案とは、どの案とどの案の折衷なのか。考えらえる一つは、議会が採択した請願(共産党は反対)に掲げられた「弥富相生山線の完成に必要な予算措置を速やかに講じ、早期に開通させる」という案と、「弥富相生山線の道路事業は廃止する」という市長の案との折衷です。しかし、「開通」と「廃止」の折衷など不可能です。

 あるいは、道路事業は廃止するけれども、緊急車両が通れるようにするための「園路」についての具体的な案が折衷案という考えもあると思います。

 日本共産党名古屋市議団は17日、河村たかし市長に対し、2022年度予算編成にあたって重点要望書を提出し、懇談しました。その際に私は、河村市長に「折衷案とは何か。道路事業の廃止という市長の意向は、折衷案を検討する前提にするのか」と尋ねました。河村市長は、「現状で本当に困っている人はいないのではないか。園路は道路ではないから反対しない。園路の作り方はいろいろなアイデアが出てくる」と述べるにとどまりました。

 共産党市議団は予算要望の中で、「弥富相生山線の計画廃止に向けた検討を進める」ことを求めました。

2021年12月26日 (日)

みどりが丘公園に樹林型合葬式墓地を整備

 12月22日の市議会土木交通委員会で、「みどりが丘公園の新たな墓地事業計画(案)」の報告があり、同公園の従来型墓地の区画数を減らし、樹林型の合葬式墓地などを導入することが明らかになりました。2か所に合葬式墓地を導入し、一部を樹林型合葬式墓地にします。駐車場やトイレも整備します。墓地部分は40.7㏊から22.9㏊に減らし、公園部分を17.9㏊から35.7㏊に拡大します。

 樹林型合葬式墓地は、来年度に整備し、2023年度から募集、供用開始の予定です。今後10年間で10,000体~12,000体の埋蔵が予定され、使用料は共同埋蔵で12~13万円、個別埋蔵で20~21万円。使用料の支払いは、申し込みの1回限りとし、墓地管理料は不要です。

 私は天白区民の方から、「みどりが丘公園に樹木葬を整備してほしい」という声を聞き、土木交通委員長だった2016年10月、同委員会で日本共産党の藤井ひろき前議員に質問してもらいました。藤井前議員は2017年2月の本会議質問でも取り上げ、市が行ったアンケートや他都市の樹林型墓地などの調査を踏まえて、時代の変化に合わせた樹木葬などの合葬式墓地の整備をするよう求めていました。

2021年12月20日 (月)

八事天白渓線廃止と東山公園区域見直しの都市計画変更で住民説明会

 都市計画道路「八事天白渓線」の廃止と東山公園の区域の見直しに関する住民説明会が、12月18日、大坪小学校で開かれました。市側は、来年7~8月ごろに予定されている都市計画審議会に、道路計画の廃止と公園区域の見直しを諮るというスケジュールを明らかにしました。

 私が八事白渓線と東山公園計画について住民の声を初めて聞いたのは、2009年6月に大坪学区の共産党後援会が開いた「集い」でした。その後、天白渓地区の住民のみなさんは、町内会ぐるみで道路計画の廃止と公園計画の見直しを求めて運動を展開。私は、2012年12月議会と2016年9月議会の本会議質問で道路計画の廃止を、2016年9月議会では公園計画の見直しも求めて質問しました。

 公園計画の見直しによって、住宅地となっている区域は公園から削除されますが、10数軒が公園区域に残されます。説明会では「一部の住民を泣き寝入りさせるのか」「すべての住民が住み続けることができるような手法を検討してほしい」などの意見が出されました。「削除」区域をさらに見直すか、外れる住民が住み続けられるような新たな手法の検討が求められています。

2021年1月26日 (火)

高速道路の橋脚が歩道に林立――名高速の西・南渡り線計画

 私は、名古屋市の都市計画審議会の委員も務めています。1月26日に開かれた同審議会では、名古屋高速道路の丸田町JCTに「西渡り線」と「南渡り線」という東山線と都心環状線をつなぐ路線を追加するなどの都市計画変更について審議しました。

 「渡り線」計画では、丸田町交差点から西に向かう若宮大通の南北の歩道に橋脚を立てる。空港線も丸田町交差点から北に向かう西側の歩道、および南に向かう東側の歩道に橋脚を立てることになっています。いずれも300メートル以上にわたって、歩道上に数本の橋脚が立ち並び、高速道路の高架がかけられるのです。丸田町交差点の南では、高架の高さが30メートル。10階建てに相当します。私は、隣接するマンションの住民の方からお話を伺いました。「目の前に渡り線が架けられると、眺望が損なわれる。圧迫感がある。日陰になる」と訴えておられました。

 名古屋市は「透光性の遮音壁を採用する」といいますが、遮音壁を透かして目の前の高速道路を車がビュンビュン通るのです。私は、同審議会で、「歩道に橋脚を立てて、高架をかけるという渡り線の計画が、沿線に住んでいる住民に与える影響について、もっと深刻に認識しなければいけない。こんな見解で、沿線住民の理解と納得が得られると考えているのか」と追及しました。市側は、沿線住民の理解が得られていないことを認めました。

 名古屋市の『総合計画2023』では、「公共交通を中心とした快適なまちづくりを進めます」という施策を掲げ、「豊かな道路空間を人が主役の『みち』へと転換」する「みちまちづくり」を推進するとしています。歩道上に何本も高速道路の橋脚を立てる計画は、この方針に逆行するものです。歩道空間まで自動車道の付属物を構築するというのは、「人が主役」ではなくて、「自動車が主役」のみちづくりにほかなりません。

「渡り線」などの完成時期は2027年度とされています。2027年はリニアが名古屋駅まで開通する予定とされてきましたが、大井川の流量減少をめぐる静岡県との調整が難航し、JR東海は「2027年の開業は難しい状況となっている」と公言しています。私は。「リニアの2027年開業が難しくなっているのですから、2027年にこだわらないで、住民の意見を聞きながら、慎重に検討すればいいのではないか」と求めました。

 この都市計画変更いは、私と2人の学識者の委員が反対しましたが、賛成多数で可決されました。

20210125

2019年12月 6日 (金)

相生山の道路廃止でこそ自然も生活も守れる

 本日閉会した11月議会では、相生山の道路をめぐって、「弥富相生山線の完成に必要な予算措置を速やかに講じ、早期に開通させることを求める」請願が自民・民主・公明の賛成で採択され、「相生山緑地に関する道路事業の廃止と整備について、市民による住民意向調査の集計結果を尊重し、反映させることを求める」請願が不採択になりました。私は本会議で、「相生山緑地に関する道路事業の廃止……」請願の採択を求めて、以下の内容で討論を行いました。

 

 弥富相生山線について私は、着工前の2002年から、この議場で8回にわたって質問してきました。その基本的なスタンスは、地元住民の間で賛成、反対と意見がわかれている問題であることから、「自然環境の保全と生活環境の改善を両立させる」というものでした。市長が道路事業の廃止を表明したことによって、相生山緑地の分断が避けられ、自然環境を保全する道が開けました。緑地近隣地区において通過自動車の入り込み対策が講じられ、野並・島田両交差点の渋滞対策も計画されるなど、生活環境の改善も図られつつあります。道路事業を廃止してこそ、自然も生活も守ることができるのです。
 ただし、市長の判断に反発する声もあることから、住民の理解と合意を得ながら進めることが肝要です。市長は廃止表明後、住民にたいして一度も直接説明されていません。市長には、住民にたいする丁寧な説明を求めます。
 議会は、2014年2月定例会において、「弥富相生山線の建設工事については、市民に責任を押しつけることなく、市長の責任で決定をすること」との附帯決議を上げています。この附帯決議を踏まえるならば、市長の責任でくだされた道路事業廃止の判断を、議会としても尊重すべきであります。

 

2019年9月27日 (金)

「総合計画」から「相生山の道路」が削除

 本日の市議会では、今後5年間の名古屋市の「総合計画」が一部修正のうえ賛成多数で可決されました。日本共産党は原案にも修正案にも反対しました。

 

 修正されたのは、「相生山緑地事業の推進」に係る記述です。弥富相生山線の道路事業の廃止に関連する野並交差点・島田交差点の渋滞対策と相生山緑地近隣の通過交通対策の実施についての記載が削除されました。これは、市議会土木交通委員会で「道路関連事業は緑地事業と区別して記載すべきだ」など、猛烈な指摘があったからです。今年6月に出された当初の「総合計画」案には、「弥富相生山線の道路事業は廃止し」という文言が明記されていましたが、議案の段階でこの文言が削除されました。さらに道路関連事業も修正削除されたことよって、「総合計画」から弥富相生山線に関する記載が一切なくなりました。

 

 修正された「相生山緑地事業の推進」では、「相生山緑地の基本計画の策定」が掲げられています。しかし、、緑地の基本計画は弥富相生山線の道路事業を廃止することを前提に検討が進められており、道路事業の存廃を棚上げしたままでの基本計画の策定はありえません。本会議の反対討論で日本共産党は「道路事業の廃止、およびそれと一体的に推進する渋滞対策などを計画に明記すべきだ」と求めました。

 

 「総合計画」から弥富相生山線に関する記述が消されたことによって、道路事業廃止の都市計画変更に向けた市の取り組みにブレーキがかかるでしょう。道路事業の廃止は河村市長の判断ですが、市長与党の減税ナゴヤも今回の修正に賛成しました。まったく不可解です。

 

2019年9月25日 (水)

市営住宅 模様替の原状回復義務の免除が拡大

 市営住宅では、室内の段差解消や手すりの設置などの模様替をする場合には、退去時に自費で撤去しなければならないという原状回復義務があります。この原状回復義務の免除を拡大する市営住宅条例の改正案が、9月議会に提出されています。

 原状回復が免除されることになるのは、①介護保険の住宅改修費や障害者住宅改造補助金の支給を受けて実施する「手すりの設置」「室内段差の解消」「扉の変更」「入浴リフトの設置」などとともに、②これらの制度を利用しない場合でも、居住環境の改善につながる「手すりの設置」「玄関ドアのレバーハンドルへの変更」「和式便所の洋式化」なども免除されます。

 私は以前、市議会都市消防委員会で、市営住宅の浴室の一枚扉を折り戸へ改修する問題を取り上げました。一部の市営住宅では浴室扉が一枚扉のままのため、介助を受けての入浴に支障をきたしています。私は、「浴室扉の改修など居住性が向上する改修については、原状回復を免除すべきだ。居住者の自己負担で元に戻すなんて不合理なことはない」と求めました。浴室扉の折り戸への模様替も原状回復義務が免除されることになります。浴室扉の改修は、市政懇談会で出された市民の声ですが、それを市議会で取り上げたことが、一定の改善につながったと思います。

より以前の記事一覧

フォト
2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

他のアカウント

無料ブログはココログ