コロナ時代に1クラス20人程度の高坂小は理想的な学校
本日の市議会本会議では、さいとう愛子議員が、コロナ時代の学校のあり方に立って、小中学校の統廃合計画の見直しを求めて質問しました。
さいとう議員が取り上げた統廃合計画の一つが、高坂小学校をしまだ小学校に統合する計画です。 高坂小の児童数は、1クラス14人から21人です。幼児人口から推計すると、今後6年間、全学年で1クラス30人以下の少人数学級が継続します。コロナ感染が拡大しても学級を2つに分ける必要はありません。
では、高坂小がしまだ小と統合されたら、1クラスの児童数はどうなるか。幼児人口から推計すると、6年後はすべての学年で1クラスの人数は今より多くなり、3年生以上は「40人学級」のままなら、4年生は38人ずつの2クラスに、6年生は39人と40人の2クラスになります。
さいとう議員は「コロナ禍のもとで、少人数学級の必要性が議論されている時、今ある小学校をわざわざ廃校とし、『密』な学級編成にする必要はない」と追及。「高坂小のように全てのクラスが20人程度の学校が、理想的な学校ではないのか。30人以上の『密』な学級にしてしまう統合計画は、コロナ時代の学校のあり方に逆行するものではないのか」と質しました。これにたいして教育長は、「小規模校には『人間関係の固定化が生じやすい』『体育の球技など集団学習に制約が生じる』といった課題がある」と従来の主張を述べるにとどまりました。
保護者や学区の住民でつくる「高坂小学校を存続させる会」が地域に会の通信を配布し、高坂小の存続を求める署名が3100筆以上集まっているそうです。さいとう議員は、高坂小の保護者の声を紹介し、「統合計画について保護者や地域住民の十分な理解が得られていると考えているのか」と質問。教育長は「保護者や地域住民から様々な意見をいただいている」と答弁し、理解が得られているとは答えられませんでした。さいとう議員は「理解が得られていないもとで、統合ありきで進めるのは問題だ」と計画の見直しを求めました。