弥富相生山線の当初計画通りの工事再開に反対――広沢市長の「一般車両も通行可能な折衷案の早期実現」表明にあたって
11月21日の市議会本会議で、相生山の道路=弥富相生山線について広沢市長は、「一般車両の通行も可能とする折衷案をできるだけ早期に実現できるように努力する」と答弁しました。これは、河村前市長が表明した弥富相生山線の道路事業廃止という方針をなし崩し的に転換するものにほかならず、地元住民の様々な意見を直接聞く機会を設けないままでの表明であり、極めて遺憾であります。
広沢市長が答弁で「工事再開」とは明言せず、「折衷案の早期実現」と述べたことは、2つの点で不明朗さを残しています。第1は、折衷案と当初の道路計画との関連です。折衷案とは、「自然環境と人の暮らしが共生する相生山のみち」というビジョンのもと、未整備区間(約180m)のつなぎ方を検討するというものであり、名古屋市が示していた折衷案は、緊急車両だけは通すというものでした。それを「一般車両も通行可能」にするためには、すれ違いができる片側1車線の道路が必要になります。そうすると当初の道路計画通りとなり、折衷案とはならないのではないでしょうか。「夜間の一般車両の通行制限」や「ヒメボタルに影響がない照明」などの環境への配慮は、当初の計画でも検討されていたことであり、これをもって折衷案とは言えません。「折衷案」と言いながら、「当初の道路計画通り」に工事を再開するならば、市民を欺くものと言わなければなりません。
第2は、折衷案と道路廃止方針との関連です。河村前市長は、昨年9月定例会での私の質問に対する答弁で、「折衷案の成案を得た上で、早く都市計画審議会にかけて道路の廃止を提出せよと私は言っている」と述べました。折衷案と道路廃止方針は矛盾すると考えますが、それでも前市長は道路廃止の方針に変更がない考えを示しました。広沢市長は答弁で、都市計画の存廃や見直しについては言及しませんでした。広沢市長は市長選挙で、「河村たかしの政策を丸ごと継承する」と公約したのですから、相生山の道路事業廃止の方針も継承すべきではないでしょうか。
名古屋市は、早期開通を望む人たちの最大の理由である周辺地域への車両の入り込み対策や島田・野並両交差点の渋滞緩和対策を講じてきており、幹線街路としての弥富相生山線の必要性の根拠は希薄になっています。一方で、生物多様性の保全の見地から相生山緑地の自然環境を保全する重要性が一段と増しています。日本共産党市議団は、当初の計画通りの工事再開に反対し、相生山の自然を守るために、市民のみなさんと力を尽くします。
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