「国民健康保険料を引き下げて」――天白の「会」が区役所に要請
年金者組合天白支部や昭和・天白・瑞穂民商などでつくる「国保と高齢者医療をよくする天白の会」が8月23日、国民健康保険と高齢者医療の改善を求めて天白区役所と懇談しました。私も同席しました。名古屋市の国民健康保険料(国保料)は今年度、平均で1万円ほど増加しています。懇談の中で区役所の担当課長は「『保険料が昨年より増えているのではないか』という問い合わせが区役所にあった」と答えました。名古屋市は独自に保険料均等割を5%引き下げています。「これを10%などへと拡大すれば、保険料を引き下げられる」と、私も求めました。
国保料を滞納して財産を差し押さえられた件数が、2021年度は天白区内で477件にのぼっています。「会」側は「生活を脅かす差し押さえはするな」と要請。区役所側は「差し押さえの前には納付相談を行っている。一括納付が難しいときには分納納付を認めているので、納付が困難な場合には相談に来てほしい」と答えました。
2年前までは働いて、健康保険は「協会けんぽ」だった高坂学区在住の谷口さん。夫を亡くして一人暮らしです。国民健康保険の仕組みは知らなかったそうですが、「しんぶん赤旗」日曜版や「新婦人新聞」に折り込まれた〝国保料減免〟のチラシを見て、「『寡婦』を対象にした保険料減免に該当するのでは」と思い、23日の天白区役所との懇談に参加されました。その場で減免申請書を提出すると、「均等割3割減免」に該当し、保険料が軽減されました。谷口さんは「物価が上がっているので、保険料が少しでも安くなって助かります。国保料の減免については知らない人もいるので、わかりやすく伝えてほしい」と話していました。