高坂小としまだ小の統合で通学区域が柔軟に
高坂小学校としまだ小学校が統合して、「たかしま小学校」が来年度開校します。2024~25年度の2年間は、現在の高坂小の場所に統合校を開校し、その間にしまだ小の場所で統合校の新設工事を行い、2026年度中に新校舎(しまだ小の場所)に移転する予定です。
統合にあたっては、現在のしまだ小までの通学距離が長くなる高坂学区の久方二丁目・三丁目の児童について、通学距離が近い相生小または緑区の桃山小への通学を選択できるようになりました。また、高坂小での統合時の2年間、通学距離が非常に長くなるしまだ学区の高島二丁目の児童について、通学距離が近い黒石小(緑区)を選択できるようになりました。
こうした「通学区域の柔軟な対応」を名古屋市教育委員会が行うことにしたのは、とくに高坂学区の住民や保護者から統合に反対する大きな声があがったからだと思います。私も市議会の本会議で3度にわたって「高坂小を残してほしい」という住民の声を届けてきました。統合について協議してきた有識者による審議会は、統合プランにたいして異例の配慮事項を付し、その中で通学区域については「起伏のある地域であることを踏まえ、児童の通学時の負担面や安全面などを考慮し、通学先となる学校について柔軟な対応を検討」することを求めました。教育委員会は住民の反対を押し切って一方的に統合を決定してしまいましたが、住民・保護者が声をあげたことで、その声を統合にあたって反映せざるをえなくなったのです。
緑区桃山学区に隣接する高坂学区の島田黒石の南端の方から、「桃山小に通えるようにしてほしい」という要望をいただきました。教育委員会に要望していますが、対象区域(久方二丁目・三丁目)を限定しないと収拾がつかなくなると拒否しています。教育委員会が統合を決めたのですから、真摯に対応してもらいたいと思います。