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2023年6月14日 (水)

差別発言を制止しなかった河村市長の人権意識

 6月3日に開催された「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」で、天守閣木造復元計画へのエレベーター設置を求める意見を述べた身体障害者に対し、他の参加者から差別発言がありましたが、主催した市側は発言を制止しませんでした。こうした対応について、本日開かれた市議会総務環境委員会でも「人権の尊重」という観点から議論しました。

 「名古屋市基本構想」(1977年策定)では、まちづくりの基本理念として、「憲法の精神にもとづき、ひとりひとりの基本的人権がまもられ」た名古屋の建設をめざすとされ、「人間性の尊重」が掲げられています。市が主催する集会で差別発言を制止しなかったという今回の事態は、人権の尊重という名古屋市のまちづくりの基本理念に反するきわめて重大で深刻な問題です。

 河村市長は6月5日の記者会見で、差別表現を制止できなかったことについては謝罪しました。しかし、差別表現は「聞こえなかった」と弁明しています。その場にいた市職員やマスメディアの記者には聞こえていたのですから、差別表現という重大な発言を「聞き洩らした」ところに、河村市長の人権意識の欠如が現れているのではないでしょうか。討論会では参加者から障害のある人にたいしてエレベーター設置を「我慢しろ」という発言もありました。これは障害者基本条約や障害者差別解消法で定めている障害のある人への「合理的配慮」に欠ける発言です。しかし、河村市長はこの発言は「覚えている」と記者会見で述べましたが、「表現の自由」を盾に差別的な発言とは認めていません。

 市民討論会での閉会あいさつで河村市長は、「熱い討論となりまして、なかなかよかったですね」と述べています。「我慢しろよ」という発言が「不適切」という認識もその場ではなかったのではないか。ここにも河村市長の人権意識の欠如が現れていると思います。市民討論会での河村市長の閉会あいさつは、主催者である名古屋市の市長としてのあいさつですから、名古屋市として障害者への差別的な発言を無視し、容認したことになります。市長はこの発言を撤回し、自らの認識不足を謝罪すべきです。

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コメント

差別発言とは、具体的に、誰のどのような発言を指すのですか?
具体的に教えてください。
具体的に差別発言と証明が出来ないのならば、発言者への圧力、発言者への名誉毀損になるのではないですか?

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