中部国際空港第2滑走路整備で市当局「需要見通しは立っていない」
昨年12月、名古屋市も参画して「中部国際空港の将来構想」が取りまとめられ、「2027年度を目途」に現在の誘導路を第2滑走路として整備する構想が打ち出されました。「2027年度を目途」に急ぐ理由の一つとして、「将来構想」では、空港の発着回数が2020年代後半には滑走路1本の限界とされる13万回を超過するという需要見通しが示されています。
ところが、2021年度の発着回数は5万1千回であり、コロナ禍による激減からの回復が遅れています。私は、市議会総務環境委員会の決算審査で、「27年度までに第2滑走路整備を急がなければならない需要見通しは立っているのか」と質問。市総務局は「27年度までの需要見通しは立っていない」と答弁しました。今年度、空港会社が実施している滑走路増設に係る環境アセスメントでは、将来の需要見通しを掲げていません。このように「将来構想」で示された需要見通しが根拠を失っているにもかかわらず、第2滑走路の整備に向けた検討を急いだことは問題です。
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