戸笠池のヘドロの浚渫が実施されます
天白区久方三丁目地内にある戸笠池で、今年11月から池の底に堆積したヘドロなどを浚渫する工事が実施されます。目的は、雨水調整池である戸笠池の貯水量を増やすことにありますが、悪臭対策としてヘドロの除去を求めてきた住民の要望にこたえるものです。「予算は1億4千万円ほど」(天白土木事務所長)とのことです。
2019年夏、戸笠池周辺の住民から「悪臭がただよい、気分が悪くなり、眠れなかった」などの声を聞きました。住民の方々は、「悪臭の原因は、池に異常発生したヒシが枯れて沈殿し、水質が悪化したからではないか」と言います。
悪臭被害を受けている住民の方々と一緒に、私は2019年10月に天白土木事務所に対して、同年11月には市環境局に対して、戸笠池の悪臭対策を要請しました。住民は、「池の水位を高めることでヒシの生育を抑制できる」という研究資料も示して対応を求めました。2020年1月には再度、住民が天白土木事務所に対して「戸笠池の悪臭の発生源であるヘドロの除去を求める要望書」を提出しました。天白土木事務所は、要請にこたえて、池の水位を高くしたり、ヒシを除去したりしてきました。
私は、2020年9月議会の決算審査で戸笠池の悪臭問題を取り上げ、「住民からは『ヒシが枯れて沈殿し、水質が悪化し、悪臭が発生したのではないか』という声があがっている」と質問。市環境局は「繁茂しすぎて、枯れてヘドロとしてたまることが悪臭の原因にはなりえる」と答えました。私は、「根本的には池にたまったヘドロを除去する対策を講じなければならない」と指摘しました。