受験シーズンにおける地下鉄内での痴漢対策を――名古屋市交通局に申し入れ
日本共産党名古屋市議団と党愛知県委員会は2月4日、名古屋市交通局に対し、受験シーズンにおける痴漢加害の防止と被害者の救済を求めて申し入れを行いました。党県委員会の、すやま初美ジェンダー平等委員会責任者らが、勝野康成市交通局電車部長に要請し、懇談しました。
最近はインターネットやSNSで受験生をねらった痴漢行為をあおる投稿もされています。名古屋市には全国からも受験のために多くの学生が訪れることから、名古屋市が痴漢加害を防止するアクションを起こすことは、たいへん重要です。申し入れでは、受験シーズンに痴漢加害を起こさせないために、駅員の増員、電車内の巡回警備、警察官による巡回、音声によるアナウンスや電車内の動画、電光掲示板での痴漢の加害防止の呼びかけなどを行う◆痴漢被害が発生した場合には、遅刻せざるをえない状況に至った証明書などを発行する◆痴漢被害を含めて本人の責めによらない事由で遅れた場合は、救済措置の対象となるよう中学校、高等学校、大学、専門学校など関係機関に働きかける◆市営地下鉄の痴漢・盗撮被害の実態調査を行うことを求めました。
勝野電車部長は、「鉄道警察隊からの要請を受けて、1月15・16日の大学入試共通テスト期間中に、駅構内や電車内でのスポット放送や旅客案内表示で痴漢防止の注意喚起を行った。2月1日から3月13日まで同様の注意喚起を行う」と応じました。市営地下鉄内で起きた痴漢や盗聴被害の件数は、交通局に通告があったものだけで、今年度(昨年12月末まで)は20件だったそうです。これは氷山の一角にすぎないでしょう。痴漢はもっとも身近な性暴力であり、性犯罪です。痴漢ゼロに向けた取り組みの強化が求められています。
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