「自省、猛省、自戒」は口先だけ?
いま開かれている9月議会では、総務環境委員会で金メダル事件に関する市長給料の減額条例案の審議を続けています。9月24日、28日には河村たかし市長に出席を求めて、問いただしましたが、反省の姿勢が見られませんでした。
河村市長は、給料の削減で責任のすべてを取ったと思っていないと言います。それでは、すべての責任をどのように取るのか問われると、「自省・猛省・自戒する」と繰り返すだけ。一方で、市民からは辞職を求める声があがっています。名古屋市に寄せられた市民からの抗議・苦情などは約1万6千件。一番多いのが、「辞職すべきだ」という意見で、41%にのぼっています。しかし、河村市長は委員会質疑で「辞職しない」と明言しました。
委員会では、9月17日のテレビ局による市長インタビューが議論になりました。「市長の言うことを市民は聞いてくれる?」という問いに河村市長は、「わしのいうことは大体そう聞いてもらえんだろう」と答え、「市民はついてきてくれますかね?」という問いに、「よう分かりません」と答えています。私は、「市民との信頼関係がなくなってきていると感じているのなら、お辞めになったらいかがですか」と、河村市長に投げかけました。市長は、「誠実に生きていく」としか答えられませんでした。
9月17日のインタビューの映像では、河村市長は、「まあ瘦せ我慢みたいなもんだけどね。正直言うと。ヤケクソだわって言って…わが不徳の致すところだもんだで。自省・自戒・猛省といつも言っとるけど」と語っています。委員会の質疑で市長は、「コロナに感染したことへの返答だ」と言い訳しましたが、インタビュアーは金メダル事件にも触れています。「ヤケクソ」という言葉からは、反省の念が感じられません。
河村市長は、2011年4月の本会議で、「国債を持っておる者は女にもてるかとか言って、発行している」と答弁。これにたいして日本共産党の、わしの恵子議員(当時)が、「セクハラだ」と発言したことがありました。私は、28日の委員会で河村市長に、「この答弁について今ではセクハラに該当する性的な言動だったと思っているのか」と質問しました。これにたいして市長は、「財務省の資料を引用しただけだ」と開き直りました。金メダル事件を引き起こして、ハラスメント講習を受けたと言いますが、何を学んだのでしょう。