戸笠池の悪臭問題――環境局「ヒシの繁茂も要因」
市議会総務環境委員会での決算審査で、私は、ため池の悪臭問題を取り上げました。
昨年の夏、戸笠池周辺の住民から「悪臭がただよい、気分が悪くなり、眠れなかった」などの声を聞きました。戸笠池では、ヒシという植物が昨年夏、池の水面をびっしり覆いつくしました。私はその様子を写した写真を掲げて、「ヒシが枯れて池に沈殿し、水質が悪化し、悪臭が発生したのではないか」という住民の意見を紹介し、「ため池の悪臭の原因について研究されていないか」と質問しました。環境局の地域環境対策課長は「植生が繁茂しすぎて、それが枯れて悪臭を発生することはある」と答弁しました。
私は昨年来、住民と一緒に、戸笠池を管理している天白土木事務所に悪臭対策を要望しました。天白土木事務所は住民の要望を受け止めて、今年の8月と10月、戸笠池でヒシを除去する作業を行いました。これで効果が上がるのか、検証していくことになっていて、「今年の夏は昨年と比べて匂いは少し弱まった」と住民の方は話していました。
環境局は、水を汲みだして底面を乾燥させる「池干し」をため池で行っています。昨年度は庄内緑地のガマ池で、子どもや地域住民など269人が参加して行われています。「池干し」は、生態系の保全・再生が目的ですが、私は決算審査で「池干しによってヒシの発生を止めることはできないか」と質問。「よくわからない」との答弁でしたので、私は「池干しによるヒシの発生抑制の効果について研究してほしい」と求めておきました。
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