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2019年3月 2日 (土)

名古屋城天守閣――復元の見通しもないのに壊していいのか

20192_2名古屋市の来年度予算には、天守閣解体のための仮設構台等の設置工事費が計上されています。私は代表質問で、「木造復元の見通しも立っていないのに、先に天守閣を先に壊していいのか」と追及しました。

 

名古屋市は文化庁から、天守閣解体の許可申請の提出にあたっての留意事項を確認しています。この中では、「石垣等保全の具体的方針」も提出が求められており、この点について「市の石垣部会の意見を付すこと」とされています。しかし、石垣保存の方針については、市と石垣部会との間で意見の一致をみていません。私は、「現状では、石垣部会と意見が一致しない石垣保存方針を文化庁に提出せざるを得ないが、それで解体の許可がおりるのか」と質問。観光文化交流局長は、文化庁が許可してくれる保証を示すことできませんでした。 

河村市長が、解体を先行させようとしているのは、木造復元については申請の見通しすら立っていないからです。文化庁からは、復元申請にあたって、天守台の石垣の保存方針について、石垣部会と認識を一致するよう求められていますが、石垣部会の了承が得られていません。市の復元計画は、木造復元した後に石垣の本格的な修復をするというものですが、石垣部会は石垣の保存について必要な措置をとることが最優先との立場です。上物の建て替えが先か、土台の石垣保存が先か――ここに認識が一致しない根源があります。私は、「石垣の保存方針について、石垣部会の了承を得られる見通しはあるのか」と質問しましたが、河村市長は願望しか述べることができませんでした。天守閣の解体は中止し、木造復元は市民の意見を聞いて再検討すべきです。

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コメント

名古屋城木造天守閣の復元のみに異常に執着している河村市長ですが、先日NHKが名古屋城の水が張られていない「空堀」の背景を紹介していました。ご覧になったかも知れませんが成程の内容でした。敵の襲撃に対して深い堀と横に長い「多門櫓」で防御するためでした。極めて実戦的意味をもつ「空堀」ですが肝心の多門櫓が焼失?のまま放置されています。その後戦乱はなく太平の江戸時代が長く続いたわけですが名古屋城はリアルに「有事」を想定していた家康の命で築城されたようです。市長の言うように「木造天守閣」だけが名古屋城ではなく周囲を固めた構造物をすべて復元してこそ名古屋城の築城時の姿がよみがえると考えます。「ナゴヤの観光の目玉」程度の市長の発案で天守閣一点に500億円超の無駄遣いでなく、バルセロナのサグラダファミリアくらいつねに「建設途中」を逆に魅力にするくらい腰を落ち着けた近世日本の重要な建築物復元計画が後世の名古屋市民のためと考えます。
天守閣の内部は先日3D映像で見てきましたが、当然地味なただのがらんどうですから階段をひたすら上って降りて終わりです。当時の木造の魅力は隣の本丸御殿の豪華絢爛を見れば十分です。地震がそんなに心配ならば今のまま当分外から眺める天守閣にしてじっくり「名古屋城全体復元プロジェクト」を将来の市長たちに受け継いでもらえば意味ある事業になります。

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