文化財としての価値がある名古屋城天守閣を壊すな!
名古屋城天守閣の木造復元で、河村市長は、木造化計画から切り離して、先にいまの天守閣を解体すると言い出しました。解体のみの許可申請を今年5月の国の文化審議会に提出するというのです。本来は解体と復元は一体のものです。復元の見通しが立っていないのに、先に壊してしまう。こうして木造化の既成事実をつくろうというのは、安倍政権が沖縄・辺野古でやっていることと同じではないでしょうか。
河村市長は「耐震性が低い天守閣は震度6強で倒壊する可能性がある」と言います。だったら耐震改修すればいい。天守閣の耐震性が低いことは20年以上も前からわかっていたことです。以前の名古屋城跡整備計画では耐震改修という方針が示されていました。この方針を覆し、耐震性の低い状態を放置しておきながら、それを「解体」の理由にあげるのは、天に唾するものです。
いまの天守閣は、そんなに簡単に壊していいものではありません。「外観は焼失前の天守閣と寸分も違わぬ姿に復元」されており、「文化財としての価値」がある、と名古屋市も認めています。「2022年復元完成」に間に合わせたいがために、貴重な文化財を壊すのは、誰がみても急ぎ過ぎです。「文化財としての価値がある天守閣を壊すな」――この声を広げましょう。
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