小学校の新たな統廃合計画 市教委が策定中
名古屋市教育委員会は、小規模な小学校の統廃合を進める新たな計画を策定中です。7月2日の市議会教育子ども委員会で中間案が報告されました。小規模校は11学級以下とされ、市内では261校のうち73校にのぼっています。天白区内では、高坂小(6学級)、相生小(6学級)、平針北小(10学級)です。市教委は、2010年に策定した計画で、44校を対象に統廃合を進めようとしましたが、西区の3校を統合した「なごや小学校」の1例にとどまりました。
新たな計画の中間案では、小規模校について、「クラス替えが困難であるため、人間関係の固定化や男女比の偏りが生じやすい」などの課題(デメリット)だけをあげ、小規模校の利点(メリット)には言及していません。同委員会では、日本共産党議員の質問にたいして市教委は、小規模校のデメリットについて、学習面や人間性への影響に関する科学的な研究や調査が行われていないことを認めました。
私は、今年の2月議会の代表質問で、「学校統廃合が計画通りに進まなかったのは、教育委員会が上から統合相手校を決めて地域に押し付けるやり方だったために、地域の合意が得られなかったからだ」と指摘し、小規模校のよさを生かした「小さくてもキラッと輝く学校づくり」計画の策定を求めました。地域の理解が得られなければ、小規模校として存続させる選択肢も計画に盛り込むべきです。
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コメント
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おはようございます。
>新たな計画の中間案では、小規模校について、「クラス替えが困難であるため、人間関係の固定化や男女比の偏りが生じやすい」などの課題(デメリット)だけをあげ、小規模校の利点(メリット)には言及していません
自分たちの都合のよい視点でしか、物事を見ない。
これは名古屋市教育委員会の体質でしょうか。
名古屋市健康福祉局障害企画課も同じ体質です。
残念です。
投稿: 芳田善満 | 2018年7月19日 (木) 05時35分