相生山緑地の米軍爆弾投下跡を見学
相生九条の会が本日、相生山緑地で戦争中の米軍による爆弾投下跡の見学会を行い、私も参加しました。天白中学校の教員だった時に爆弾跡を調査された三浦明夫先生に案内してもらいました。
三浦先生によると、爆弾穴は9か所確認できているそうです。そのうちの4か所を回りました。1か所だけは、ボランティア団体の「相生山緑地オアシスの森くらぶ」が案内看板を設置し、周辺の枯木や灌木を整理するなど見学しやすいように整備されています。メジャーで測ってみると、爆弾穴の直径は約10メートル、深さは2メートルほどでした。
相生山での空襲については、『天白村誌』に「昭和19年12月13日、名古屋市東区大曽根三菱発動機工場への空襲の際、B29の機影をみてより大字野並字境根から戸笠池や鳴海町地内に亘り、千数百発の油脂焼夷弾の落下により、稲架の稲藁の多量を焼失、又山火事を起こした」、「(昭和20年)6月26日、名古屋市熱田船方の愛知時計電機会社爆撃の日、大型爆弾数十発落下により半壊住家三、爆死小児一の被害があった」などと記されています。
名古屋市は現在、相生山緑地の整備計画を構想していますが、爆弾穴を戦跡として保全し、後世に残していかなければいけないと思いました。