天守台石垣調査は中断。それなら天守木造化も中断を
本日閉会した名古屋市議会で、日本共産党市議団は名古屋城の天守台石垣の追加調査の補正予算に反対しました。天守台の石垣調査それ自体は必要なことですが、2022年12月を期限とする天守閣の木造化が前提になっているために、大きな混乱が生じているからです。
名古屋城整備に関する専門家の会議が紛糾し、11月半ばから石垣調査が中断。専門家の助言が得られず、調査再開のメドが立っていません。それにもかかわらず、名古屋市は、石垣の詳しい調査のために、来年5月7日から現天守閣を入場禁止にする、石垣の専門家のメンバー交代まで考えていることを明らかにしました。2022年12月木造化のスケジュールありきの強引な進め方です。これでは、現存している〝本物〟の文化財である石垣のまともな調査はできないでしょう。天守木造復元は慌てず、石垣調査も中断しているのですから、いったん立ち止まって、しっかり議論すべきです。
日本共産党市議団は、天守閣木造化についてのシンポジウムを開きます。12月16日(土)午後1時30分から。会場は、天守閣を臨めるKKRホテルです。パネラーには、大改修を経て国の登録有形文化財に登録された大阪城天守閣の元館長の渡辺武さんなどをお招きします。
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