1区1図書館をブロックに再編、運営形態に格差――「なごやアクティブ・ライブラリー構想(案)」
日本共産党市議団は本日、名古屋市教育委員会にたいして市立図書館のあり方を大改変する「なごやアクティブ・ライブラリー構想(案)」に関する申し入れを行いました。同構想(案)は、今月末にもパブリックコメントを開始し、10月には策定するとされていますが、市民・図書館利用者には説明もされていないことから、申し入れでは、「パブリックコメントの実施を見合わせ、すべての図書館で利用者に対して説明会を開催すること」を求めました。
同構想(案)では、中央館(鶴舞図書館)を核として市域を5つのブロックに分け、各ブロック内の図書館(分館)を専門的サービスも担う「Aタイプ」、基礎的サービスを担う「Bタイプ」及び「Cタイプ」の3区分に再編。「B・Cタイプ」は蔵書数を削減し、民間活力の活用(指定管理者制度の拡大か?)を検討するとされています。老朽施設が多い「第一ブロック」から着手。耐震性を満たしていない千種図書館を「Aタイプ」として星ヶ丘駅周辺等に移築し、東・守山・志段味・名東の各館を「B」ないし「C」にする構想です。
これまで名古屋市の図書館は1区1館方式(支所管内にさらに1館)で運営されてきましたが、これを大きく改変する構想です。図書館ごとにサービスや蔵書数の格差を生じさせるものであり、市民の平等利用の精神が損なわれる恐れがあります。こんな重大な構想にもかかわらず、市民が知らないうちにパブコメに付すのは問題です。
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