「隠れ待機児童」が715人に増加
名古屋市は今年4月1日現在の保育所等の利用状況を公表しました。保育所、認定こども園、地域型保育事業を利用できていない児童は、前年と比べて130人(約22.2%)増加し、715人となっています。これがいわゆる「隠れ待機児童」です。区別では天白区が最多の95人となっています。
国の改正前の定義にもどづく除外児童数(715人)を除いた待機児童数はゼロとのこと。除外された理由は、1人を除いて、「登園するのに無理がない利用可能な保育所等があるにもかかわらず、特定の保育所等の利用のみを希望されている方」となっています。でも、「特定の保育所等の利用のみを希望」というのは、申し込んだ人のわがままでしょうか。3歳未満児しか受け入れない小規模保育事業所ではなく、就学前まで預かってくれる保育所を希望して利用しなかった人も少なくないでしょう。保育園を落ちた保護者は深刻だと思います。
天白区では今年度の予算で植田山一丁目に保育所が新設されます(定員60人)。また、あかつき幼稚園(平針南二丁目)が来年4月から幼保連携型認定こども園に移行し、保育の利用枠が30人拡大されます。希望する保育所に入所できるように、さらなる保育所整備を進めることが求められています。