震災避難行動マップづくり――天白区では平針学区に続いて植田南・天白学区で
名古屋市は昨年度から、大震災時の避難行動について住民が話し合い、マップにまとめる地域避難行動計画の策定を支援する事業を始めています。昨年度は各区1学区でモデル的に実施され、今年度は各区2学区で実施されています。天白区では昨年度、平針学区でマップが作成され、今年度は植田南学区と天白学区で取り組まれています。
平針学区でマップづくりに参加したある町内会長は、「家の中の見やすいところにマップを貼って、いざという時に活用できるようにしている」と話していました。ところが、作成されたマップは、回覧する組数分程度の枚数しか印刷する予算が組まれておらず、平針学区では学区費で増し刷りし、全戸に配布したそうです。都市消防委員会での決算審査で、私がこの点を指摘すると、市防災危機管理局は「独自に増刷して全戸配布した学区が3学区あった」と明らかにしました。
決算審査で当局は、「策定したマップを各戸配布し、学区に広く周知してほしいとの意見があった」ことを示しました。私も、「住民がマップをもとに避難行動を日ごろから考えることができるよう、作成されたマップは全戸に配布すべきだ」と求め、当局は「住民の声も大事にしながら検討したい」と答弁しました。今年度からは各戸に配布されると思います。
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コメント
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大規模災害に遭遇すると、聴覚障害者の皆さんは情報不足による不安に直面します。
地元天白区の聴覚障害者の皆さんからも、
「災害時の対応について継続的に検討して欲しい。そして、その検討には当事者である私たち聴覚障害者も参加させて欲しい」
との要望を聞いています。
これら要望を聞いても、名古屋市当局は何のアクションも起こしてくれず、数十年この問題は放置されています。
お忙しいところ恐縮でござますが、何卒お力添え賜りますよう、お願い申し上げます。
投稿: 芳田善満 | 2016年11月 5日 (土) 07時15分