笹島巨大地下通路建設 見通し立たず
市議会で昨年度決算の審査が行われています。私は都市消防委員会で、名古屋駅前の笹島交差点から「ささしまライブ24地区」に至る巨大地下通路建設について質問しました。この地下通路は、延長約390メートル、幅約8.5メートルでムービングウォークも設ける計画です。
この地下通路の完成時期について当局は、2012年の都市消防委員会で「平成29年度を目標に整備に向けて取り組みを進める」と答弁しています。ところが、いまだに着工できていません。昨年度は7か所もある出入口について「地権者との協議が難航」(当局答弁)し、出入口の詳細設計は入札者がなく契約が遅れました。道路を開削して工事するため、下水道管や配電線など地下の埋設管の移設が必要になりますが、関係機関と「相談している」(市当局答弁)段階です。私の質問に当局は、「平成29年度の事業完了は見込めない」と認めました。地下通路の事業費は、2012年度の試算では約134億円とされていますが、当局は「事業費が精査できていない。物価や人件費の上昇、消費税の増税もあるので、増額の方向になると予測している」と答弁し、事業費が膨れ上がることも認めました。
地下通路を造る理由は、「ささしまライブ24地区や名駅南地区への歩行者のアクセス改善」とされています。私は先日、笹島交差点から「ささしまライブ24地区」までの歩行者の状況を調べに行きました。朝8時台は愛知大学の学生などが大勢歩いていましたが、身動きがとれないほどではありません。当局は、歩行者交通量が将来には2.5倍に増えるという予測を立てていますが、往々にしてこうした将来予測というのは外れるものです。来年度には「ささしまライブ24地区」の開発が完了します。私は、「来年度には歩行者がどれだけになるか、現実の数字がはっきりします。その時点で、地下通路が必要かどうか検討すればいいのではないか」と質しました。
着工が遅れに遅れ、来年度には「ささしまライブ24地区」の開発が完了するという状況を踏まえて、「地下通路の建設はいったん立ち止まって、再検討すべきではなかったのか」と私は質しましたが、当局は「特定都市再生緊急整備地域に指定された『ささしまライブ24』・名駅南地区の都市機能の更新・集積を図るために必要な歩行者インフラだ」と答弁。事業計画の精査や事業完了時期、事業費の試算などで課題が生じているにもかかわらず、計画を推進する構えを崩しませんでした。
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「着工が遅れに遅れ」
もっと早く計画が実行される様に
課題の克服を頑張ってやってください。
完成を待ち望んでおります。
笹島巨大地下通路建設 見通し立つよう
努力願います。。。
投稿: | 2017年7月 2日 (日) 23時11分