名古屋市腎友会と懇談
腎臓病患者でつくる名古屋市腎友会は、市議会の各会派と懇談を進めており、本日、私たち共産党市議団も懇談しました。懇談項目は、①障害者医療費助成制度の現状維持、②重度障害者タクシー助成制度の拡充、③大災害時でも人工透析治療ができる災害対策、④透析患者の特別養護老人ホームへの入所についてです。
重度障害者タクシー助成制度については、1回740円を上限に、人工透析で週3回以上通院している方にたいしては月10枚、年間120枚を限度にタクシー利用券が交付されています。腎友会は、「帰りのタクシー分(156枚)を必要な人(申請者)に支給」することを市に要望しています。しかし、市は「タクシー助成は障害者の社会参加を目的としており、患者の通院の援助とは趣旨が異なる」との理由で、交付枚数の拡大を拒んでいます。
懇談では、腎友会の役員から、「透析患者は高齢化し、車いすや介護を必要とする患者が増加している。通院への支援をお願いしたい」「送迎費用がかかるので、透析患者の送迎をやめる病院もでてきている」など、透析患者のおかれている現状が語られました。市議団は、「タクシー助成は、一般の障害者は年96枚までだが、透析患者については通院する回数が多いことから120枚に引き上げられた。『通院の援助とは趣旨が異なる』という市の見解は崩れている」などと応じました。タクシー助成にかかわって、腎友会は、患者が相乗りでタクシーを利用した場合に乗車人数分のタクシー利用券が使える「デマンド制交通」を導入し、患者の交通費負担を軽減できるようにすることについても検討を求めています。
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