ホーム柵のある地下鉄駅ホームで人身事故――安全対策を緊急要望
7月25日、転落防止のホーム柵が設置されている地下鉄桜通線「丸の内」駅で、自殺と思われる人身事故が発生しました。ホーム柵があるのにどうして飛び込み自殺が起きたのか。桜通線(野並駅まで)は、将来の車両増結に備えてホームが長くつくられています。8両編成の停車が可能なホームのうち、ホーム柵の設置は5両分で、その他の部分はホームの端に柵がもうけられています。ところがその柵はホーム全体をかこっているのではありません。ホームの両端にある空スペースとの境にも柵が設けられていますが、保守点検などの出入のために、扉には鍵もついていません(写真下)。その気になれば誰もが簡単に侵入できる構造になっているのです。
こうした事態を踏まえて、日本共産党市議団は本日、市交通局にたいして、①丸の内駅の使用していないホーム両端部分への立入りを防ぐために、柵の出入り口の施錠や立入禁止の表示などの対策を緊急に講じること、②桜通線駅のホームを点検し、危険個所への立ち入りを防ぐ対策をとること、③地下鉄各駅のホームの安全対策について要員配置をふくめて再点検し、線路やトンネルへの進入を防ぐ手立てを徹底すること、④鉄道自殺を防ぐために、健康福祉局等と連携して必要な対策を総合的に検討することを要望しました。
市交通局は、「ちょうど今、丸の内駅のホーム両端部分への出入り口に立入禁止の看板を設置している」「桜通線駅のホームの点検を実施するよう指示した」と答えました。