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2016年5月14日 (土)

鉄筋コンクリートの天守閣は40年を超えて長寿命化できる

20160514本日、日本共産党市議団主催で「名古屋城天守閣 あわてるな!木造化」と銘打った集いを開きました。「東京オリンピックまでに」とあわてて進める木造復元を止めよう!という発言が参加者から相次ぎました。 

名古屋市は、現在の鉄骨鉄筋コンクリート造りの天守閣は、「耐震改修しても40年の寿命」しかないと喧伝し、「2020年7月までの木造復元」に市民世論を誘導しようとしています。しかし、「40年」というのは、コンクリートの寿命は概ね100年という通説から導いたものにすぎません。再建から84年が過ぎた鉄筋コンクリートの大阪城は、建て替える予定はありません。 

本日の集いでは、建築士の滝井幹夫さんが、名古屋市の発注による現天守閣の『耐震対策調査委託報告書』(20109月)と『耐震診断概要書』(20112月)の検討を踏まえて、「現在もコンクリートは設計上必要な圧縮強度を保っている」「特定の箇所を除くと中性化の進行は少ないだろう」「鉄筋は錆の進行が一定程度見られるが、耐久性・耐用性を著しく損なうものではない」と指摘。「劣化対策を行なえば、耐用年数は40年と限定せず、延命の可能性が大きく開けてくる」と述べられました。長寿命化はできるのです。

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