リニア名古屋駅工事で立ち退きを迫られる人たち
リニア新幹線の名古屋駅工事のためにJR東海が用地買収を進めている駅西地区で、立ち退きを迫られている人たちの話を聞いてきました。
車いす生活の夫と暮らす80歳代のAさんは、「転居したら夫が通っているデイケアや病院も変わらなければいけなくなる。動きたくない。用地買収の話はなしのつぶてで、これからどうなるのか心配。毎日がゆううつです」と話していました。80歳近いお母さんが立ち退きを拒否しているというBさんは、「弟が戻ってきて一緒に住むといってくれていたが、それもかなわなくなった。母は、移転で環境が変わったら呆けてしまうのではないか。リニア工事で移転せよというのは、年寄りには死ねというようなものだ」と憤っていました。JR東海の委託を受けた名古屋市のまちづくり公社の職員が家屋調査の依頼に来たというCさんは、「JR東海も代替地を探しているような話をしていたが、結局は自分たちで移転先を探さなければいけないのでしょうか」と不安な様子でした。
名駅前に次々と立つ超高層ビルの一方で、その足元の人たちが、立ち退きで人生設計が狂わされようとしています。それにもかかわらず、JR東海からは丁寧な説明がなされていない。こんな工事の進め方でよいのだろうか。
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