ゼネコン公募が始まった天守閣木造復元「ストップを!」――中区市議補選でも争点
名古屋市は昨日、名古屋城天守閣の木造復元に向けて、設計から施工まで一括で担うゼネコンの公募手続きを開始しました。東京オリンピック(2020年7月末)までの完成が条件です。来年3月下旬に、優先的に交渉を進めるゼネコンを選定します。
示された総工費の目安(参考額)は、木材の産地や質によって異なり、「すべて国産材の節無し」の場合は400億円です。東京オリンピックまで5年弱。設計などの期間を考慮すると、工期は3年程度ですから、毎年百数十億円もつぎ込まなければなりません。
名古屋市の財政は、大企業・金持ち優遇の河村「減税」によって、年間110億円余も税収が減っており、市の財政収支の見通しでは、2019年度には176億円もの歳入不足が生じるとされています。こんなときに天守閣に莫大なお金をつぎ込んだら、福祉や暮らしの予算がバッサリ削られます。
天守閣復元問題は、中区市議補選でも争点の一つです。現在の天守閣は、あと40年はもちます。まずは耐震改修を行い、木造で復元するかどうかは、将来、建て替えが必要になったときに検討すればよいのではないでしょうか。「天守閣の解体・木造復元ストップ! 400億円は福祉・子育て支援・暮らしに回せ」――日本共産党のつばきの史さんの押し上げへ、私も中区で訴えています。(写真は昨日、中区役所前で12人の党議員勢ぞろい)
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