天白公園「有料」駐車場 子育て家庭への料金割引を
市議会では昨年度の決算審査が行われています。私が委員長を務める土木交通委員会では、日本共産党の藤井ひろき議員が、天白公園の駐車場有料化問題を取り上げました。天白公園の駐車場(2カ所129台分)は、一昨年6月から有料化され、タイムズ24株式会社が管理運営しています。
天白公園は親子連れの利用がたいへん多い公園です。駐車場の有料化にたいして、子育て世代から苦情が噴出しました。藤井議員は、「せめて子育て世代だけでも駐車場料金を減免してほしい」という声が市のHPにも寄せられていることを紹介し、「1回利用の子育て世代への割引を検討してこなかったのか」と質問。市緑政土木局は、「住民団体からも要望が出され、河村市長から『子育て世代のために何か知恵を出せ』という指示があった。駐車場は無人なので、子育て世代かどうかを確認できる方法を検討している」と答弁しました。
天白公園駐車場は、公園以外の利用が少なくありません。市の調査によると、東駐車場では3割近くが公園以外の利用です。藤井議員は、タイムズ24が公園近隣地域に新聞折り込みした「定期券販売中」というチラシを示して、「1か月6000円の定期券を購入して、公園だけを利用する人がいるのか。近隣の人たちに定期券を購入してもらい、月極め駐車場のように利用させているのではないか」と追及。当局は、「タイムズ24に改善指導を行い、今年1月からは昼間の定期券に切り替えさせた」と答弁する一方で、「事業者の採算性にも配慮したい。必ずしも公園利用者が優先すべきとは考えていない」と開き直りました。駐車場の入口に、「この駐車場は、公園利用者のための駐車場です。名古屋市」という看板を設置しておきながら、こんな答弁はないでしょう。
名古屋市の「公園経営事業展開プラン」では、「多様な社会貢献・ビジネスチャンスの提供」を掲げ、公園駐車場の有料化を進めようとしています。藤井議員は、「公園駐車場の有料化を拡大すべきではない」と厳しく指摘しました。
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コメント
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決算審査の折は、大変お世話になり、ありがとうございました。
田口先生のように、市民の声に真剣に耳を傾けてくださる方に、市長になっていただきたい。
切に、そう思います。
投稿: 芳田善満 | 2015年10月 9日 (金) 02時19分