議会無視、市民そっちのけの「天守閣木造復元」予算提案
10日から名古屋市会の9月定例会が開会します。私は、名古屋城天守閣の木造復元に関する補正予算について、15日の本会議で議案質疑に立つ予定です。
この予算は、天守閣の木造復元に向け、契約手法として「技術提案・交渉方式」を採用し手続きを進めるというもの。「調査費」という名目ですが、ゼネコンから技術提案を公募し、もっとも優れた提案を行ったゼネコンを選定するところまで行います。木造復元に本腰を入れて取り組む初めての予算だと思います。
しかし、市議会は木造復元にゴーサインを出していません。今年6月17日の経済水道委員会で市民経済局は、「可能な限り早期の木造復元を目指す」という方針を示しましたが、議員から疑問や批判が続出。これを受けて当局は、7月1日の同委員会では、「木造による復元を見据え」つつ、「整備の選択肢を示しながら、市民の意見を聞き、調査結果などを丁寧に説明する」という方針にトーンダウンしたのです。ところが、いったんは引っ込めた「木造復元をめざす」という方針に再び舵を切り、予算まで付ける。これは、議会無視、市民そっちのけではないか。
本会議の質疑では、こうした手続き論も含めて、天守閣木造復元の問題点をただすつもりです。
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