「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」が開館
本日、「愛知・名古屋 戦争に関する資料館」の開館式典が行われました。私も臨席するとともに、展示室を内覧してきました。明日から一般公開されます。
戦争資料館の開館までは長い道のりでした。「戦争メモリアルセンター(仮称)」の建設を求める県民・市民のみなさんの請願が、愛知県議会で全会一致で採択されたのは、戦後50年を前にした1994年。翌年、名古屋市議会でも全会一致で採択されました。ところが、財政難を理由に建設計画は宙に浮いたまま。私は、戦後60年を迎えた2005年の9月議会の本会議質問で、既存施設の利活用なども含めて、早期の整備を求めました。20年余の歳月を経て、開館に至ったことを喜びたいと思います。
開館した戦争資料館は、既存施設(愛知県庁大津橋分室)を利活用しています。難点は施設が手狭なこと。市民のみなさんから寄贈された6600点を超える資料のうち、200点ほどしか展示できないそうです。展示内容は、「戦争に関わる地域史」と「県民の戦争体験」という地域性を重視した展示となっています。これは大事な視点ですが、日本の戦争はどういう戦争だったのかという視点からの展示はないため、侵略戦争という戦争の本質を学び取ることは困難なように思いました。
「戦後の地域史」のコーナーに、憲法が施行されたときに作成された新憲法普及用冊子「新しい憲法 明るい生活」が展示されていました。この冊子では、憲法九条について、「これは新憲法の最も大きな特色であって、これほどはっきり平和主義を明らかにした憲法は世界にもその例がない」と記しています。憲法九条を葬り去ろうとする策動が強まっているときだけに、必見の資料だと思いました。
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