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2015年6月18日 (木)

木造復元しかない?明文化された根拠はない

 昨日の記事で、名古屋城の「『天守再建は木造復元しかない』のか――その根拠を示す文化庁の通知など文字になっているものはない」と書きました。昨日の市議会経済水道委員会でも、この点が議論の一つとなりました。

 市当局が示した根拠は、文化庁監修の『史跡等整備のてびき』に掲載されている「史跡等における歴史的建造物の復元の取扱いに関する専門委員会」が定めた基準です(今年3月に改定)。この基準では、「歴史的建造物の復元」の際には、「原則として、復元に用いる材料・工法は同時代のものを踏襲」すると定めていますので、天守閣を「復元」する場合には、木造でしか許可されないでしょう。


 一方で、この基準では、外観を復元しつつ、屋内の利活用の観点から内部の意匠・構造を変更して、建築物などを遺跡の真上に再現する行為を、「歴史的建造物の復元的整備」といっています。名古屋城天守閣についても、「復元的整備」という選択肢があるのではないでしょうか。内部も含めた「木造復元しかない」という根拠はありません。

 

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