公立保育所の民営化でリフレッシュ保育も廃止
市議会では決算審査が始まっています。本日の教育子ども委員会で私が質疑した事項の一つは、公立保育所の廃止・民営化問題です。名古屋市はこれまで5つの公立園を社会福祉法人に移管しています。現在は、2009年に策定された「公立保育所整備計画」にもとづき、118園を78園まで集約するとして、2016年度までに20園の民営化に着手することを目標に計画が進んでいます。
昨年度は、矢田、東志賀、田幡の3つの園について、移管先の社会福祉法人が選定されました。選定にあたっては、「名古屋市内で5年以上、認可保育所を運営している実績があること」を要件に公募されましたが、応募したのは1つの園に1ないし2の社会福祉法人。〝競争〟はほとんどありません。今年度は新甫保育園の移管先の公募に応募がなく、「5年以上」の要件を「1年以上」に引き下げて、現在、再公募が行われています。
私は、応募する社会福祉法人が減少している問題について質しました。「移管対象の園をまとめて公表したので、社会福祉法人が計画的に応募している」との答弁でしたが、待機児童対策として保育所の新設が求められているときに、公立園まで引き継ぐのは社会福祉法人にとって大変だと思います。
昨年度に移管先が決まった3つの公立園では、保育園に一時的に子どもを預けて、育児の疲れを解消したいという保護者のニーズに応える「リフレッシュ預かり保育」が実施されています。社会福祉法人に移管後は、これまでだったら、通常の一時保育が新たに実施されるのですが、この3か園では一時保育は実施されません。公立園全体でとりくんでいるリフレッシュ保育の枠が狭まることは問題だと思います。
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