公立・民間保育所の格差是正制度は「趣旨を守っていきたい」――愛知県小規模保育所連合会の市交渉で
昨夜、愛知県小規模保育所連合会(共同保育所から認可保育所となった園で発足)が名古屋市交渉を行い、私も同席しました。保育士さんや保護者が276人も参加されました。子ども・子育て支援新制度への移行にあたって、名古屋市の保育施策を後退させず、さらに拡充することを求めて、思いのいっぱい詰まった発言がありました。
名古屋市には社会福祉施設の公立・民間の格差を是正するために、民間社会福祉施設運営費補給金制度があります。これにより、民間保育所の保育士などの給与が公立保育所の職員並みに保障され、国基準を上回る職員の配置が保障されています。市交渉では、けやきの木保育園の父母の方が、「保育園の先生たちが、専門性を発揮して保育をすすめるためには、安心して働き続ける保障が必要。新制度においても運営費補給金制度を堅持してほしい」と訴えておられました。
これにたいして市側は、現段階では担当課の考えとことわりながら、「公私間格差の是正という民間社会福祉施設運営費補給金制度の趣旨は守っていきたい。認定こども園の取り扱いなど何らかの見直しはしなければならないが、運営費補給金制度と同じ内容でいきたい」と前向きに答えていました。保育関係者も市の担当者も、新制度に移行しても保育の質は後退させないという思いは同じだと感じました。
ただし、市側の回答書の中には、「公立保育所については、今後、幼保連携型認定こども園への移行を図る必要がある」との考えが示されており、注意が必要です。
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