名古屋市の待機児童数「ゼロ」 でも実際は…
名古屋市の4月1日現在の保育所待機児童数が公表されました。「国の定義にもとづく除外児童数」を除くとゼロになったといいます。しかし、除外された児童を含めた「保育所に入所できていない児童数」(入所保留児童数と呼ぶそうです)は1122人にのぼっています。そのうち家庭保育室を利用している児童を除いた756人が、保育所にも家庭保育室に入れていません。
待機児童数から除かれる「国の定義にもとづく除外児童」の中で一番番多いのが、「特定の保育所のみの申し込み等」で688人です。「同じ保育所にきょうだいを預けたい」「職場への通勤途中の保育所に」「送り迎えが可能な近隣の保育所に」などの理由から希望した保育所に入所できず、他の希望しない保育所への入所を見送った児童も除外されています。こういう児童まで「除外」して、見かけ上はゼロにしても、保育所に子どもを預けられなくて困っている家庭はなくなりません。
保育所および家庭保育室に入所できていない児童数は、最多が中川区の143人、次が天白区で120人です。名古屋市は待機児童対策に力を入れており、天白区でも保育所は増設されていますが、まだ足りません。文字通り待機児童をゼロにするために、認可保育所の増設などを求めていきます。
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