議員提出の「空き家対策推進条例案」について本会議質疑
本日の本会議で私は、自民・公明・民主が提出した「空家等対策の推進に関する条例案」について質疑しました。管理不全な空き家が、防災や防犯、衛生、景観などの面から地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている事態が増加しています。「市が実施中の調査では、熱田区だけでも屋根や壁に大きな穴が開くなど全体の劣化・損傷が相当程度進んでいる建物が12件ある」と、私の質問に提案者の近藤議員(公明)が答弁しました。
空き家の適正管理に関する条例を制定した政令指定都市はこれまで5都市。名古屋市の条例は、管理不全な空き家の撤去だけでなく、空き家の活用や未然防止なども規定し、「空き家所有者の財産権にも配慮して、空き家問題に総合的体系的な対策を推進しようとするもの」(提案者の答弁)となっています。
管理不全な空き家にたいする措置として、仙台市の条例では代執行も明記していますが、名古屋市の条例では明記されていません。私が、「空き家の適正な管理は、所有者への粘り強い相談と説得を通じて、合意と納得を得て進めるべきものであり、行政代執行が空き家問題の抜本的な解決方法とはならいと考える。代執行の規定を設けなかった理由は」と質問すると、提案者も「代執行のみが有効な空き家対策であると考えていない。所有者の財産権に配慮した対応がとられるべき」と答えました。
提案者と真摯な議論ができたと思いますが、答弁の途中で時間切れとなり、残念でした。
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