リニア絡みの開発をめぐって「自共対決」
自民党「名古屋駅に高速道路を乗り入れるという経済界の提案の実現を」、日本共産党「名古屋駅周辺に超高層ビルが林立するまちづくりで、名古屋のまちを本当に活性化することができるのか」――リニア中央新幹線開業を見据えた名古屋のまちづくりをめぐって、本日の市議会での代表質問は、「自共対決」となりました。
高速道路の名古屋駅への乗り入れを提案しているのは、名古屋商工会議所です。同会議所が昨年3月に発表した「『リニア中央新幹線開業を見据えた当地の地域づくり』に関する提言」の中で、「名古屋駅インター」の整備が打ち上げられました。これが、名古屋市が策定中の「名古屋駅周辺まちづくり構想案」に、「高速道路ネットワークとのアクセス性向上の検討」として盛り込まれています。
中部経済連合会や名古屋商工会議所の役員が呼びかけて結成された「名古屋の街づくりを考える会」は昨年6月、「『(仮称)ナゴヤ・グランドビジョン』策定の提言」を発表しました。リニアを起爆剤に、名古屋駅と周辺の大改造を進めようというものです。このビジョンが、名古屋市の「名古屋駅周辺まちづくり構想案」の下書きになっているようです。
中部財界の要望に応えて、リニア開業を前提にした大規模開発に前のめりの河村市長。それを煽りたてる自民党。正面から対決する日本共産党。対決の構図が鮮やかになりました。
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