名古屋と南京 二つの観音像
今夜、「名古屋と南京 二つの観音像の悲劇」と題した集いが開かれました。主催は「河村市長『南京虐殺否定発言』を撤回させる会。日中戦争の最中に、南京最大の寺・毘盧寺(びるじ)の本尊だった千手観音と、名古屋にあった巨大な十一面観音が交換されました。仏教を通じて日中の融和が実現したかのような宣撫工作の一環だったといわれています。その千手観音が、平和公園の平和堂の中に納められているのです。
平和堂の中に南京から贈られた千手観音があることは、多くの市民に知られていません。私が知ったのは、7年前、市議会の本会議で自民党の桜井治幸議員が質問で取り上げたときです。調べてみたら、29年前に日本共産党の故阪本貞一議員も質問していました。
今夜の集いでは、NPO法人「二つの観音様を考える会」の角田事務局長から、文化大革命で破壊された毘盧寺の再建が進んでいる様子や、千手観音の写真パネルが信者の信仰を集めていることなどが語られました。「千手観音を南京の毘盧寺に返してあげたい」――会場から発言が相次ぎました。
名古屋市は、千手観音は「美術品、記念品」として扱い、管理はしているけれども、所有者は不明確だと議会で答弁しています。河村市長の「発言」で、名古屋と南京との友好関係も絶たれています。南京への〝里帰り〟には高いハードルがありますが、このまま平和堂の中で朽ちさせてはいけないと思いました。
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