「関係ない」ではすまされない大問題――リニア新幹線
名古屋市民の間で期待もなければ、関心も低いリニア新幹線計画。しかし、「関係ない」ではすまされない大きな問題があることが、日本共産党名古屋市議団が開いた「リニア新幹線と名古屋のまちづくりを考える学習交流会」で浮き彫りになりました。今日は名古屋にしてはめずらしい大雪でしたが、90人ほどの方に参加していただきました。
学習交流会では、日本共産党政策委員会の寺沢亜志也さんが、「リニア新幹線計画の問題点」について講演され、山口清明議員が「名古屋のまちづくり構想とリニア新幹線」について報告しました。その中で明らかになった問題は――東海道新幹線の乗客は20年間ほぼ横ばいなのに、リニアと東海道新幹線を合わせた需要予測は、経済成長率ゼロでも1.25倍、同1%で1.5倍と過大。東海道新幹線の3~4倍の電力消費の浪費型で、コンコルドのように時代遅れの「新技術」になるのでは。「国家プロジェクトだから政府としてバックアップ」と安倍首相が言い出し、税金投入の「後出し」が始まろうとしている。名古屋駅前の4つの巨大ビル建設に66億円余の税金投入、さらにリニア開通を理由に新たな大型開発……。
「リニアは環境や財政などで問題が大きいことがわかった。今からでも議論と運動を起こしてやめさせたいですね」――参加した人からこんな声を聞きました。
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