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2014年2月

2014年2月25日 (火)

保育士資格者の割合は2分の1――名古屋市の小規模保育事業

 本日の本会議で議案質疑に立ったのは、日本共産党の岡田ゆき子議員だけ。岡田議員は、補正予算に盛り込まれた公立保育園の廃止・民営化と待機児童対策について質しました。補正予算では、待機児童対策として2630人分の入所枠が拡大されます。これは積極的な対応だと思いますが、その内訳は、認可保育所の整備は新規5か所・定員345人にとどまり、賃貸方式保育所で1800人、小規模保育事業で375人などとなっています。 

小規模保育事業とは、定員6~19人のゼロ~2歳の子どもを対象とする新たな事業で、安倍政権が「待機児童解消加速プラン」の柱に位置づけたものです。名古屋市も補正予算で25か所を公募により設置します。従来から実施されてきた定員15人のグループ実施型家庭保育室を原則踏襲するとしていますが、グループ実施型家庭保育室では昼食持参でしたが、小規模保育事業では給食の提供が義務づけられたことは前進です。

 

問題は、保育士資格者の割合です。認可保育所では100%ですが、小規模保育事業では2分の1とされています。岡田議員の質問に市当局は、「保育従事者全体の配置は手厚い」と答弁しましたが、保育事故の多くがゼロ~2歳児に集中し、ゼロ~2歳児の保育は専門的知識がより必要と言われています。保育士資格者の割合を、認可保育所より下げることは、保育の質の低下を招きかねません。

 

2014年2月21日 (金)

名古屋と南京 二つの観音像

 今夜、「名古屋と南京 二つの観音像の悲劇」と題した集いが開かれました。主催は「河村市長『南京虐殺否定発言』を撤回させる会。日中戦争の最中に、南京最大の寺・毘盧寺(びるじ)の本尊だった千手観音と、名古屋にあった巨大な十一面観音が交換されました。仏教を通じて日中の融和が実現したかのような宣撫工作の一環だったといわれています。その千手観音が、平和公園の平和堂の中に納められているのです。

 

 平和堂の中に南京から贈られた千手観音があることは、多くの市民に知られていません。私が知ったのは、7年前、市議会の本会議で自民党の桜井治幸議員が質問で取り上げたときです。調べてみたら、29年前に日本共産党の故阪本貞一議員も質問していました。

 

 今夜の集いでは、NPO法人「二つの観音様を考える会」の角田事務局長から、文化大革命で破壊された毘盧寺の再建が進んでいる様子や、千手観音の写真パネルが信者の信仰を集めていることなどが語られました。「千手観音を南京の毘盧寺に返してあげたい」――会場から発言が相次ぎました。

 

名古屋市は、千手観音は「美術品、記念品」として扱い、管理はしているけれども、所有者は不明確だと議会で答弁しています。河村市長の「発言」で、名古屋と南京との友好関係も絶たれています。南京への〝里帰り〟には高いハードルがありますが、このまま平和堂の中で朽ちさせてはいけないと思いました。

2014年2月19日 (水)

リニア・特別職秘書と名フィルミニコンサート

 本日の本会議での河村たかし市長の所信表明で、私が注目したのは次の論立てです。「今後予定されている大規模再開発計画が、東京53件、大阪11件なのに名古屋は3件しかない」⇒「リニア新幹線開業後、ストロー効果で名古屋は東京の衛星都市になってしまう」⇒「東西から人と経済活動を吸い取る『世界のナゴヤ』をめざす」⇒「そのためにも特別職の秘書が必要だ」。今議会では、この論立てと正面から論戦しなければならないと思いました。少なくとも、この論立てで「特別職の秘書が必要」と言われても、他会派のみなさんも腑に落ちないでしょう。

 

 開議に先立って、本会議場で名古屋フィルハーモニー交響楽団によるミニコンサートが開かれ、傍聴席を埋め尽くした市民のみなさんと一緒に演奏に聴き入りました。ところが、河村市長はミニコンサートを欠席しました。「名古屋市は名フィルに補助金を出しており、予算を提案する市長が無料で演奏を聴くことは、便宜供与の疑いがある」と言っているようです。

 

市長の出欠問題について、昨日の議会運営委員会理事会では、「便宜供与にあたらない」ことを、減税日本ナゴヤの理事代理も含めて全員が文書で確認しました。減税ナゴヤは、河村市長にたいして名フィルコンサートへ出席するよう説得の努力を続けることも表明しました。2月定例会開会日の本会議場で2001年から続いているミニコンサートは、「名フィルを市民に知ってもらう」(本日のコンサートマスターのあいさつ)ためであり、また市民に身近な市議会をめざして開かれています。「便宜供与の疑い」など微塵もありません。

2014年2月18日 (火)

天白保育団体連絡協議会の請願は不採択や保留に

 本日開かれた市議会教育子ども委員会で、保育・学童保育に関する請願の審査が行われました。天白保育団体連絡協議会に参加する保護者や保育士、学童保育関係者のみなさんが、昨年の秋に2万名余の署名を集めて提出された請願については、日本共産党のわしの恵子委員は採択を求めましたが、採択された項目はありませんでした。

 

 請願項目「公立保育所の廃止・民営化、営利企業の参入をやめること」は不採択に。しかし、昨年12月3日に天白保育団体連絡協議会が開いた天白区役所との懇談では、民営化が計画されている島田第2保育園の方から、「古いから廃止・民営化の対象になるのは納得できない。古いとは、歴史があるということで、地域に根付いた安定した保育環境をつくってきたということだ」という声が上がっていたそうです。

 

 「保育料を値上げしないこと」は保留(継続審査)に。市議会は今年度予算で、河村市長の再議を否決し予算修正で保育料を据え置き、来年度予算案でも保育料値上げは予定されていないのだから、採択すればよいのに。議会の意思を示さないのは、まったく理解できない。

 

 「保育所の老朽箇所の修繕や施設の充実を図ること」という項目は「審査打切」に。現状でも対応しているからだそうだが、前述の懇談では、上の池保育園の方から、「園舎は老朽化し、地盤沈下、遊具のずれ、庇の裏の塗装はがれやひび・・」という実情が訴えられていました。当局が現状の対応で十分だと考えているとしたら、その認識は現実からかけ離れていると思います。

2014年2月17日 (月)

議会の秩序を乱した河村市長に議会運営委員会で注意

 本日の議会運営委員会では、昨年11月定例会最終日の本会議場の河村たかし市長の行為について、坂野議会運営委員長から市長にたいして、猛省を促し、強く注意する発言がありました。昨年126日、私が「市議会リコール請求署名簿・受任者名簿の目的外使用に関する決議」の提案趣旨説明を行っている間、市長は立ちっぱなしで怒鳴り続け、議長席に詰め寄って机をたたくなどの行為に及びました。こうした市長の行為は、「議会の秩序を乱し、円滑な議会運営を損なうもの」あり、議員間の議論を市長が妨げることのないよう注意したものです。

 

 議会運営委員会に先立つ同理事会でこの問題を協議し、市長与党の減税日本ナゴヤも含めて全会派一致で市長に注意することで合意しました。河村市長の行為は、与党会派もかばえないぐらい議会の秩序を乱す行為であり、しっかり反省してもらいたいと思います(今日の議運の態度では、反省の様子は見られませんでしたが)。

2014年2月13日 (木)

2月議会を前に市政懇談会

 20140213
 19日に開会する2月議会に向けて、今夜、日本共産党名古屋市議団は市政懇談会を開きました。参加していただいた方から、ご意見やご要望をたくさんいただいました。2月議会での論戦に生かしていきたいと思います。
 

「国民健康保険の自動減免について、河村市長はタウンミーティングで『できるのではないか』と答えていた」。「公立高校の授業無料制度への所得制限の導入は、学校現場で授業用の徴収事務が発生する」。「敬老パスについて河村市長は予算の定額化を考えているようだが、それでは敬老パスの利用が促進されなくなる」などなど。 

懇談会では、中村区の米野公園が防災公園として整備がすすめられていることに関して発言がありました。米野公園の整備を所管する土木交通委員会には、共産党の委員を出せず、中村区に共産党の市議がいないこともあって、米野公園の整備の現状を把握できていませんでした。もっとアンテナを高くしないと。そして、党議員を増やさないといけないと痛感しました。

2014年2月12日 (水)

安倍政権の悪政を市民に押し付ける名古屋市予算案

 名古屋市の2014年度予算案が公表されました。消費税増税を市バス・地下鉄料金や水道・下水道料金などに転嫁・値上げし、公立高校の授業料無料制度に所得制限を導入、後期高齢者医療保険料は値上げ……。安倍政権が進める悪政を市民に押し付ける予算案です。

河村「減税」の財源づくりのための「事業仕分け」で「見直し」と判定された敬老パスは、市民の運動で一部負担金の引き上げをくい止めました。しかし、同じく「見直し」判定の市営住宅の駐車場料金は値上げされます。公立保育園の民営化は引き続き推進され、虐待された児童などを受け入れている児童養護施設「若松寮」も民営化が提案されています。市が福祉の現場からどんどん手を引くのは問題です。 

 相生山緑地を横断する道路「弥富相生山線」の工事再開の予算は計上されず、判断は先送りされました。是非をめぐって市民的な議論を大いに起こしましょう。空間放射線量測定機器を環境科学調査センターに設置する経費が計上されましたが、これは、私も含めて日本共産党が本会議や委員会で求めていたものです。

 予算案についての党市議団長の談話はコチラ

2014年2月10日 (月)

後期高齢者医療の保険料 平均年額2622円の値上げに

 愛知県の後期高齢者医療制度の保険料が今年4月から一人あたり平均で年2622円、3.28%の値上げになります。平均保険料額は年82584円にもなります。年金は3年連続で減らされ、消費税の増税がのしかかる後期高齢者に、耐+え難い負担増を強いるものです。本日開かれた後期高齢者医療広域連合議会で、日本共産党は保険料値上げに反対しました。

 

 後期高齢者医療の保険料は2年ごとに値上げが繰り返されています。75歳以上人口と医療費の増加に応じて保険料が自動的に引き上げられる仕組みだからです。高齢者いじめのこんな制度が導入された時の厚生労働大臣が、都知事に当選した舛添要一氏です。その後、民主党政権が「廃止」公約を投げ捨てたために、いまでも続いています。

 

愛知県の広域連合は、保険料の値上げ幅を抑えるために、積み立てている「財政安定化基金」を活用しました。しかし、「基金活用額を前回改定時以下とするよう国から指示があった」として、前回改定時と同額(約94億円)を取り崩すにとどまり、同基金は約27億円残ります。広域連合議会で日本共産党のわしの恵子議員は、同基金をさらに取り崩して保険料を抑制するよう求めました。

2014年2月 8日 (土)

「関係ない」ではすまされない大問題――リニア新幹線

 20140208
 名古屋市民の間で期待もなければ、関心も低いリニア新幹線計画。しかし、「関係ない」ではすまされない大きな問題があることが、日本共産党名古屋市議団が開いた「リニア新幹線と名古屋のまちづくりを考える学習交流会」で浮き彫りになりました。今日は名古屋にしてはめずらしい大雪でしたが、90人ほどの方に参加していただきました。
 

学習交流会では、日本共産党政策委員会の寺沢亜志也さんが、「リニア新幹線計画の問題点」について講演され、山口清明議員が「名古屋のまちづくり構想とリニア新幹線」について報告しました。その中で明らかになった問題は――東海道新幹線の乗客は20年間ほぼ横ばいなのに、リニアと東海道新幹線を合わせた需要予測は、経済成長率ゼロでも1.25倍、同1%で1.5倍と過大。東海道新幹線の3~4倍の電力消費の浪費型で、コンコルドのように時代遅れの「新技術」になるのでは。「国家プロジェクトだから政府としてバックアップ」と安倍首相が言い出し、税金投入の「後出し」が始まろうとしている。名古屋駅前の4つの巨大ビル建設に66億円余の税金投入、さらにリニア開通を理由に新たな大型開発……。

 

「リニアは環境や財政などで問題が大きいことがわかった。今からでも議論と運動を起こしてやめさせたいですね」――参加した人からこんな声を聞きました。

2014年2月 4日 (火)

天白区は最大震度6強――南海トラフ巨大地震の被害想定

Photo_2 名古屋市は昨日、南海トラフ巨大地震の被害想定を公表しました。「あらゆる可能性を考慮した最大クラス」の地震の場合、市内では5区の一部で震度7が想定されています。天白区の震度分布については、右図をクリックして拡大してください。野並学区などの一部で震度6強、その他多くでは震度6弱が想定されています。「過去の地震を考慮した最大クラス」の地震の場合では、天白区内全域で震度6弱が想定されています。

天白区では津波による浸水は想定されていませんが、液状化については、天白川・植田川沿いなどで液状化の可能性がある地域が広がっています。

2014年2月 3日 (月)

名古屋市も「口利き」防止条例の制定へ

 名古屋市は、嘱託職員の不正採用事案を踏まえた再発防止策を策定しました。その中では、適正職務サポート制度を改正し、いわゆる「口利き」防止条例の制定が掲げられています。改正の内容は、これまでは不当な要望に限られていた職員が記録する対象が、原則として職員が受けたすべての要望に拡大されます。また、不当な要望は公表されるとともに、要望が不当かどうかの判断は、要望を受けた職員個人ではなく、組織として行うこととされています。 

 嘱託職員の不正採用をめぐっては、自民党市議の「口利き」疑惑が重大問題となっています。日本共産党市議団は、昨年9月議会の本会議質問で、「すべての要望・働きかけを記録し公開することを柱とする『職員の公正な職務の執行を確保するための条例』に変え、実効性を持たせる」ことを河村市長に求めました。今回の市の再発防止策に盛り込まれた条例制定による制度改正には、私たちが求めていたことが基本的に反映されています。

2014年2月 2日 (日)

小集会&大集会

日本共産党平針南後援会が開いた「新春のつどい」では、子どもを連れて参加した子育て中のパパ・ママが、党地区委員長を含めて5組ありました。初めて共産党の集いに参加したという若いお母さんは、「福島原発事故の後、子どものことが心配で放射能の勉強会に参加しているが、いつも来てくれるのは共産党だった。子育ての中で社会のことが見えてくるようになり、自分の生き方を模索している」と話していました。「若い人たちの話に刺激を受けた」と、年配の参加者も元気をもらっていました。

午後は、白川公園で「消費税8%小○(こまる)大集会」が、民商の会員や愛労連の組合員など5000人超の参加で開かれました。消費税増税への怒りは収まるどころか、増税の実施が近づくにつれて高まっています。増税中止など安部政権の暴走にストップをかけようという思いがみなぎる大集会でした。

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