「戦争に関する資料」の常設展示へ 愛知県・名古屋市共同で
愛知県と名古屋市は、終戦70周年の2015年8月を目途に、市民から寄贈された「戦争に関する資料」の常設展示を始める方針を明らかにしました。常設展示の場所は愛知県庁大津橋分室1階(中区丸の内3‐4‐13)。来年度に専門の学芸員を雇用し、展示内容や運営方法などの検討を行うとともに、愛知県が展示スペースの改修工事を行う予定とされています。
戦争資料館建設をめぐっては、20年ほど前に建設を求める市民運動が広がり、1994年に県議会で、95年には名古屋市議会で請願が採択されましたが、その後、建設計画は宙に浮いたままになってきました。この間に市民から寄贈された「戦争に関する資料」は7365点(昨年末現在)にのぼり、2003年度から毎年、その一部が巡回展示されています。
私は、終戦60周年の2005年、9月議会の議案外質問で、「既存施設をリニューアルして活用する、建て替えの際に合築で建設する、NPOをはじめとする市民の協力を得て運営するなど、財政負担を軽くすることは可能」であることを示して、戦争資料館の早期整備を求めました。当時の松原市長は「既存施設への併設や遊休施設の活用を含め、愛知県と鋭意協議を進めている」と答弁していました。
それから10年、戦争資料館の建設は未だなりませんが、市民から寄贈された貴重な戦争資料が常時展示され、市民が戦争の残した教訓や平和の尊さを日常的に学べる場ができることは前進です。
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