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2013年11月19日 (火)

敬老パス負担金の倍増案――市民の力で押し返した

 敬老パスの一部負担金を2倍程度に引き上げる方新案が、今日の市議会財政福祉委員会で示される予定でしたが、見送られました。日本共産党は、徹底審議を通じて問題点を浮き彫りにするつもりでいましたが…。河村市長が「上げない方がいい」と言っているそうです。市民の世論と運動が、値上げの動きを押し返しているのです。 

しかし、市当局は負担金引き上げを断念していません。年金が減らされる一方で、介護・医療は負担増、消費税は増税……。そのうえ敬老パスまで負担増とは、高齢者になんと冷たい仕打ちでしょうか。 

 負担金引き上げの理由は、高齢者が今後急速に増加し、敬老パスの事業費の大幅な増加が見込まれるから、というものです。敬老パスが有料化されたときも同じ理由からでした。有料化以降の10年間、高齢者は大幅に増加しましたが、敬老パスの事業費は増えていません。敬老パスの交付率が年々低下し(昨年度は63%)、敬老パスの利用がほぼ横ばいで推移しているからです。

 負担金の引き上げは、交付率をさらに低下させ、敬老パスの利用を抑制するところにねらいがあると思います。しかし、敬老パスは、経済効果が316億円、高齢者の社会参加や健康づくりにも大きな効果があります。使ってこそ効果が発揮できるのに、使わせないようにしようという負担金引き上げは、敬老パスの効果を低めるものです。老いも若きも力を合わせて、引き上げ案を出させないようにしましょう。 

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