私は、今日の市議会本会議で買い物弱者への支援について質問しました。
1点目は、北九州市が行っているような「高齢者の買い物環境調査」の実施を求めました。北九州市は、市内の高齢者の人口分布や徒歩での行動範囲、生鮮食料品を扱う商店・スーパーなどの分布状況を調査・分析し、買い物環境地域カルテ(学区ごと)や買い物環境マップなどを公表しています。写真は、八幡東区の一部の買い物環境マップで、赤色は高齢者の買い物困難度が高いところ、緑色が低いところです。健康福祉局長の答弁は、「高齢者や関係者の意見を聞くなど実態の把握に努めていきたい」と言うにとどまりました。
2点目は、スーパーなどへの移動手段である市バスについてです。「路線の見直しにあたっては、買い物困難地域とスーパーなどを結ぶという観点を重視する必要がある」という私の質問に、交通局長は「市民の日常生活を支える身近な移動手段を確保するため、市バスサービスの維持、充実に努める」と答弁しました。
3点目は、中小小売業者やNPO法人などの買い物支援事業への補助を求めました。京都市では、今年度から「買い物環境支援事業」と銘打って、移動販売や新規開店など買い物弱者の生活利便性を向上させる、いわゆるソーシャルビジネスへの補助を始めています。市民経済局長は、「商店街と福祉団体・NPO法人などが連携して行う事業にたいして、補助制度を活用するなどの支援をしていく」と答弁しました。
今回の質問は、買い物弱者支援への第一歩です。私は、健康福祉局、市民経済局、交通局などの関係局が連携しながら取り組むよう要望しておきました。