天守閣の木造復元 無節の国産材を使うと400億円
昨年度に実施された名古屋城天守閣の木造復元調査では、概算の経費が算出されています。使用する木材によって3ランク――「ほとんど節のない国産材を使用する場合」は400億円、「節の有無・多少を問わず国産材を使用する場合」は320億円、「柱に節のある国産材、柱以外に外国産材を使用する場合」は270億円。市議会経済水道委員会の決算審査で資料を要求したら出てきました。
本物にこだわる河村市長ですから、400億円ランクでしょう。いや、「500億円だ」と、河村市長は先日の共産党市議団の予算要望の席上で言いました。一体どこまで浪費するつもりなのでしょう。
現在の天守閣は耐用年数が50年あり、わざわざ取り壊して、木造での復元を急ぐ必要はありません。急がなければならないのは、「名古屋城跡全体整備計画」に掲げられている耐震改修です。
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