弥富相生山線建設の判断には条件がある
河村市長は、「弥富相生山線は住民投票で。住民自ら高度な責任ある判断を」と市長選マニフェストに掲げました。これには、判断を住民に丸投げするもので、市長の責任放棄だという批判が広がり、市はアンケート調査など別の方法を検討しているようです。
市がアンケートを実施する場合には、再開する場合、中止する場合のそれぞれのマイナス面をクリアする方策も示して、住民の意向を調査する必要があると思います。工事を再開する場合には、開通後のヒメボタルへの影響を低減するための踏み込んだ対策(たとえば、「学術検証委員会」の報告書では「夜間の通行止め」が提示されている)が条件になるでしょう。相生・高坂学区では、開通後に交通量の増加が予想されるので、それにたいする交通安全対策も条件になるでしょう。
中止する場合には、相生山緑地周辺地区への車の入り込みを抑制するために、「コミュニティ・ゾーン形成事業」など面的な交通規制が条件になるでしょう。つくってしまった構造物をどうするのか(たとえば、「学術検証委員会」の報告書では「シェルターは野外教育施設に転用する」という対策が示されている)も、明らかにする必要があります。市長が判断する場合にも、こうした条件を前提にすべきです。
※写真は、弥富相生山線と同じく相生山緑地の中にある徳林寺が手作りで建設中の宿坊。昨日の「中日」に載っていました。
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