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2013年3月29日 (金)

保育料据え置きが再議決

 Photo_3 今日の本会議では、一般会計予算に対する再議について、先の修正議決のとおりに、保育料は据え置くことが、賛成多数で可決しました。私の賛成討論の全文を紹介します。

 賛成する理由の第1は、保育料を据え置くことを求める市民の声を反映した議会の議決をくつがえすことは、断じて認められないからです。

 昨日の本会議質疑で市長は、保育料の据え置きについては「議会の議決に従う」と答弁されました。それなら、再議は取り下げるべきです。今回の予算修正の核心は、保育料の値上げを中止したところにあります。ところが、市長は、保育料値上げの是非を正面から問う1項再議を避けて、法人市民税の増額修正を理由に4項再議に付されました。これは議論のすり替えであり、筋違いの再議だといわなければなりません。

 市長の再議を認めることは、保育料の値上げを認めることになります。昨日も、今日も、小さな子どもさんを抱えたお母さんたちが傍聴に来られていますが、保育料の負担軽減を望む子育て世代の切実な思いに応えようとするなら、先の修正議決をくつがえすことは、決してできないのであります。

 賛成する理由の第2は、法人市民税の増額修正が、地方財政法第3条第2項に違反するとはいえないからです。

同条項では、「あらゆる資料に基づいて正確にその財源を補足し」なければならないとされていますが、「あらゆる資料」とは、あくまでも参考指標に過ぎず、種々の経済指標から税収見込み額が機械的に算定される計算式があるわけではありません。同条項ではさらに、「経済の現実に即応してその収入を算定」するとされており、ここには、経済状況に応じて一定の判断、予測が入り込む余地があるのです。ですから、法人市民税については毎年度、数十億円にのぼる見込み違いが生じているのです。今回の法人市民税の増額修正の規模は、経済の現実からも、許容できる範囲であります。

減税によって無理やり税収を減らす一方で、保育料値上げという負担増を強いるやり方が、市民からノーを突きつけられた。そのことを重く受け止めることこそ、市民にたいする市長の責任だということを申し上げて、討論を終わります。

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