市民の要望とかけ離れた河村市長の「本物」志向
「名古屋が今後も発展していくためのキーワードは『本物』である」――河村たかし市長は、本日の市議会本会議での来年度予算案などの提案説明の中で言いました。
「本物」とは、名古屋城本丸御殿の障壁画の本物展示と天守閣の木造復元であり、SLの定期運行とSL博物館づくりなどでしょう。市長選挙を控えた来年度予算案には、これらの事業は盛り込まれていませんが、河村市長が出馬をするならば、公約のキーワードに「本物」を据えようという意図がにじみ出ていました。
しかし、こうした「本物」志向事業は、市民の要望から大きくかけ離れています。昨年秋に市が実施した市政世論調査では、「市政への要望」として最も高かったのは「高齢者福祉」(51%)であり、「健康・医療」(43%)、「災害の防止」(36%)が続いています。「本物」で人を呼び込もうという「観光・コンベンション」(10%)は下位です。日本共産党市議団の市政アンケートでも、「市政に望むこと」として天守閣木造復元は、28項目中の26番目で2.8%しかありませんでした。
「子どもやお年寄りの悲鳴」を正面から受け止める「本物」の改革を進める市長を、名古屋市民は求めていると思います。
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投稿: | 2013年3月 1日 (金) 23時29分