「平針の里山」は残らなかった
「平針の里山」の開発をめぐって、開発業者が名古屋市に損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁は本日、業者の請求を棄却しました。昨年9月には、保全を求める住民らが市に開発許可の取り消しを求めて提訴した裁判でも、市が勝訴しています。すでに「平針の里山」は開発されてしまっています。訴訟に至る前に、どうして名古屋市は保全できなかったのか、悔やまれます。
「平針の里山」の造成工事が始まったのは、名古屋市でCOP10が開催されている最中でした。私は市議会本会議で、「開発を今からでもストップさせる考えはないのか」と河村市長に質しましたが、市長は「どうしても(業者の提示額との差額の)5億5千万円が埋まらなくて、誠に残念だ」「(今でも残したいと)思っている」と答弁しました。しかし、残すための方策は講じられず、市は開発側と反対住民の双方から訴えられたのです。
「平針の里山」問題は、開発許可行政のあり方が、生物多様性の保全という時代の趨勢に照らして大きな欠陥があること、民間樹林地を保全するための新たな制度の導入(たとえば緑地保全地域制度)が急がれていること、などを突きつけたと思っています。
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