相生山緑地の中に旧石器時代の遺跡
私が住んでいる団地のすぐ近くにある相生山緑地の中に、旧石器時代の遺跡があることを知りました。「菅田遺跡」という名称で、今年7月に愛知県が遺跡として登録したそうです。この遺跡の第2発見者である鈴木秀保さん(名東区在住)に現地を案内してもらいました。
菅田遺跡は、相生山緑地の「オアシスの森」の「つどいの広場」と呼ばれているところにあります。写真のように、一見すると落ち葉が積もっている何の変哲もない山の尾根。ところがここから、旧石器時代最終末のものといわれる細石器が多数出土しています。鈴木さんも、落ち葉をかき分け、表土をなぞって、350点にのぼる細石刃を採集したそうです。
相生山緑地の西端には「北沢遺跡」という旧石器時代の遺跡もあります。私たちが住んでいる地域は、40数年前に大規模な宅地開発が行われる以前は山林・原野でしたが、はるか2万年前の昔から、人々が暮らしていたのです。