男女平等参画推進センターに〝庇を貸して母屋を取られる〟女性会館
昨年度の「事業仕分け」で、「廃止を含む見直し」と判定された男女平等参画推進センター、「廃止」と判定された女性会館。本日の市議会総務環境委員会では、「2014年度に男女平等参画推進センターを女性会館に移設」し、将来的には「さらなる事業統合等に向けての検討を進める」という対応方針が、市総務局から示されました。
どのように移設するのか。男女平等参画推進センターにあるDVなどの相談室は、女性会館の図書資料室のスペースに移設し、図書資料室はなくす(総務局の希望)。同センターにあるセミナールーム7室がなくなるので、女性会館に研修室を増設する。「4室はいると思うが、旧プール更衣室の改修では2室しかとれない」(市総務局)。両館で開かれている講座の開催数も、1館になって減るだろう――質疑で明らかになりました。
「当面は2つの看板を残す」が、「所管局を一つにするかは、将来の検討」と市総務局。「男女共同参画社会基本法ができて、女性の社会教育は男女共同参画に移行した」というのが市総務局の認識ですから、将来的には、女性会館が果たしてきた女性の社会教育施設としての役割を終焉させるという考えが垣間見えます。今回の「移設」方針は、女性会館が男女平等参画推進センターに施設の一部を貸すように見えますが、実際は、女性会館が〝ひさしを貸して母屋を取られる〟ということになりかねません。
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