八事天白渓線・山手植田線の道路計画は廃止を
今議会の都市消防委員会の決算審議で、日本共産党のわしの恵子議員は、都市計画道路「八事天白渓線」「山手植田線」の計画廃止を求めました。民主党議員からも質問があり、市住宅都市局は、「整備が困難ということであれば、廃止も含めた路線を早期に検討していきたい」と答弁しました。
東山公園の南端に計画されている八事天白渓線は、名城大学のグランドを横切ることや、山手植田線と鋭角で交差するなど線形上の問題があります。八事天白渓線の始点付近(特養ホーム八事苑辺り)では、騒音が今でも環境基準を超えており、道路の拡幅によって交通量が増えれば、さらなる騒音被害が心配されています。
国道153号線から西に延びる山手植田線は、「八事日赤北」の交差点で5差路になることが最大の問題。信号が増えて渋滞が増すことは必至で、警察も難色を示しています。また、道路予定地には、ヒメボタルも生息している緑豊かな樹林地があり、道路建設は自然環境の破壊をもたらします。
名古屋市が持ち出す道路建設の理由は、決まって「渋滞緩和」。しかし、わしの議員が都市消防委員会で要求した資料では、この2つの道路予定地周辺の交通量は減少しています。「渋滞緩和」という理由が成り立たなくなると、「災害時の避難路」が理由に。しかし、地震時の避難では「車での避難は控えましょう」(避難所マップ)と啓発しているのは名古屋市ではないですか。破綻した「整備理由」にいつまでもしがみつくのではなく、住民が「必要ない」といっている道路計画は、ただちに廃止すべきです。
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コメント
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ご苦労様です。
道路公害反対愛知県民会議で報告された多くの住民団体の努力が生かされて感謝します。
革新市政の会の政策に公害反対や、道路公害をなくして、道路作りにかける予算を削って福祉に回せと主張したいと思っています。
運動を進めている人たちの行動は、多くの市民の願いの実現です。 ご活躍を期待します。
奥村一平
投稿: 奥村一平 | 2012年10月12日 (金) 19時21分