河村市長・総務局の論点どおりにはいかない――事業仕分け
名古屋市の「事業仕分け」が今日から3日間かけて行われています。15事業を対象に、有識者が仕分け人となり、無作為抽出で選ばれた市民が判定を下すというやり方です。私は、緑政土木局が所管している「ポンプ所維持」についての仕分け議論を傍聴しました。
「ポンプ所維持」について総務局が示した論点は、「業務の繁閑に差があることから、……他の業務に従事するなど柔軟な人材活用ができないか検討する必要がある」というもの。これにたいして緑政治土木局は「市民の生命と安全を守るため、……他の業務に従事することは難しい」と反論しました。2時間近くにわたった仕分け議論では、コーディネーターが「閑散期に何かできないか」と、総務局の論点にそった議論になるように懸命に誘導していましたが、市民判定員からは「他の業務とはどんな業務を考えているのか」と、総務局にたいして質問が出る始末。だいたい総務局が示した論点が問題なのです。河村市長に言われて論点にしたようですが、大雨から市民の安全を守るという「ポンプ所維持」の仕事の重要性をどのように考えているのか。こういう論点を持ち出す見識が疑われます。
市民判定員は賢明でした。判定結果は、「見直し」が11人、「継続」が8人。「見直し」のうち、総務局が論点とした「閑散期には他の業務に従事する」(「その他」という区分)と判定した人は2人しかいませんでした。一方で、「継続」のうち、「現行どおり」と判定した人が5人いました。
昼休みには市役所前で「市民犠牲許すな連絡会」のみなさんが、「事業仕分け」による福祉・くらしの切り捨てに反対して宣伝行動。日本共産党市議団も激励にかけつけ、私も訴えました。
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