環境科学調査センター(旧環科研)を視察調査
岡田ゆき子、さはしあこ両議員とともに名古屋市の「環境科学調査センター」を訪れました。環境科学研究所から名称が変更され、玄関のひさしの表示も「調査センター」に変わっていました(写真上)。
同調査センターの大場所長から事業概要の説明を受けた後、屋上に案内されました。屋上にはPM2.5の成分分析を行う測定器があります。PM2.5は、直径が2.5μm以下の微小粒子で、ぜんそくや気管支炎を引き起こすといわれています。調査センターの研究員は、「ここでの調査研究の成果が、環境省のPM2.5成分測定の指針にも生かされた」と話していました(写真下。バックにあるのがPM2.5の成分測定器)。調査センターでは今年度から3年間かけて、PM2.5の発生源と健康影響に関する研究に取り組むそうです。
ミジンコなどを用いて工場排水などの毒性影響を評価するWET(総排水毒性試験)について、試験方法を確立するための基礎的な研究も拝見しました。また、今年度から同調査センターに移った大気汚染などの常時監視についても説明を受けました。公害・環境問題に関する地道な研究や公害監視を行う調査研究機関を名古屋 市が自前で持っていることは、市民の生活環境と健康を守るために欠かせないということを、今回の視察で実感しました。
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